単行本第17巻、ムック『GIANT KILLING extra Vol.03』好評発売中!な、ジャイアント・キリング第189話。

試合開始早々攻めに出るETUだけど、強豪相手にも耐えきり、自信をつけている山形の堅い守りを崩すには至らず。逆に2トップのスピードを活かす山形のシンプルなロングカウンターに苦しみそうな予感。


再び赤崎が右サイドの突破を試みるものの、5番のSB小森のあとタイミング良くケアに来る4番のCB中野に苦しみ抜ききれない。石神がフォローに来るが、負けん気の強い赤崎は耳を貸さず、苦し紛れのクロス。それをメンデスが悠々クリア。赤崎の性格と達海の采配を見事に読んで、これまでは上手く潰しています。

「憧れの達海監督を、今日こそ出し抜けそうじゃないですか?」
という戸辺コーチの言葉に、(憧れの達海監督か・・・・・・)と感慨深そうなサックラー。

時計はサックラーの小学校時代まで遡り…。ボールを扱うのは下手だけど(いいポジショニングをしながらトラップ出来ず頭を強打、リフティングは10回続かない、女子より弱いフィジカル)、鋭い戦術眼はこの頃から既に芽を出し始めていました。先生から言われた「お前はプレーするのはイマイチだが、サッカーを見る目はありそうだな」という言葉が、今思えば原点。しかし小学生だもの、みんなが蹴ってる輪に加わりたいよね。

中学、高校とサッカーは続けているものの相変わらず上達はせず、プレーよりもテレビ、ビデオ、実際に観戦と試合を観る事に傾倒していく佐倉少年。サッカーには理論があり、勝敗には理由があった。知れば知るほど…サッカーは知的で魅力的だった…。

しかし、それでもやはり蹴りたい。あの輪に加わりたい。そんな想いを熱く持ち続けていた佐倉少年だけど、入れなかった。そして受験勉強と視力低下を言い訳にして、高2の時にボールを蹴ることをやめてしまった。

そして、大学3年。将来について聞かれ全く考えておらず答えられないサックラー。いよいよ単なる趣味になっていたサッカー。スポーツライターにでもなろうかなと考えてみるサックラーだけど、やはり何か違う。嫌いではないけど、何か違う。選手でいることを諦めて以来、心に何かぽっかりと穴が空いていた。それが一体何なのかはわからないまま。

そしてそんな空虚な気持ちを持ち続けながらもサッカー観戦は続けていたようで、この日も試合を観に来ていました。横浜vsETU。交代で24番のルーキーが登場し、(年下の選手がプロデビューとかして頑張っているのに俺はダラダラなにをやってんだか)とため息をつくサックラー。

しかし、そのルーキーのプレーに一瞬にして釘付け。ヒールキックや相手の股を通してパスを出す、相手をおちょくるようなプレー。しかしそれは適当にやっているわけではなく、しっかりと状況判断が出来ている。仕上げは鋭い切り返しからゴール前の味方へ絶妙なアシスト。日本にも、こんな選手が出てきたのか…。佐倉に驚きを与えたルーキーの名は達海猛。達海のプレーに魅せられた人間がここにも。といったところで今週はここまで。

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