石浜との対決が実現するヴァンガード甲府戦、いよいよキックオフ。な、ジャイアントキリング第394話。本誌は早くも2016年号に入りました。早いなー。

選手達は整列して待機中。黒田は石浜に対して恩返し弾が納得いかないと切り出します。

「よく、古巣相手に決めたゴールを“恩返し弾”とか言ったりするけどよ、あの言葉がわかんねえよな。どう考えても恩を仇で返す行為じゃねえか」
「そ、、そうっスね」
「だろ?だったらわかるよな石浜。お前が俺たちに恩義を感じてるなら、このゲーム、やることはひとつだ!」
「て、手を抜けってことスか?」
「その通り!!」

「問題になりそうなこと言わせてんじゃないよ」と、すかさず杉江からツッコミが入っていますが。

黒田や杉江だけでなく、世良や夏木、丹波など他の選手たちからも再会の挨拶を受ける石浜。そして清川とも。やはり電話で何かあったようですが、清川は「プレーで、このゲームの結果で、お前が言ったことを否定してやる」と闘志を燃やしています。「はっ。いいね。望むところだ清川」

そして選手入場。夏の中断期間で石浜が移籍してから作内ではそう時間が経過したわけではありませんが、墨田スタジアムを妙に懐かしむ石浜。村越から杉江にキャプテンが変更、椿や夏木がA代表に選出と石浜が移籍してからETUも色々有りました。もう自分の知っているETUではない。けれど、それでいいと自分を納得させます。

古巣に対して感じる距離感は、自分が甲府というクラブの一員となった証でもあります。今は甲府の選手として残留を達成するだけ。

上から見ている後藤GMらフロントも、石浜のプレーをこの墨田スタジアムで見るのは久しぶり。レンタル移籍の場合、古巣との試合には出られない契約を結ぶことも少なくありませんが、石浜の場合は本人の希望もあって、契約にそうした条項は盛り込まれませんでした。成長した姿をかつてのホームで見せられるか。

目の前の相手は甲府でありながら、次節の東京ダービー、そしてA代表に選ばれた夏木のことを気にする永田会長・副会長、そして後藤GMの言葉に「なんとなく、気になるね」と笠野さん。他意が無いのはわかるけども、目の前の相手へのリスペクトを欠く意識が思わぬ落とし穴になりかねないと警戒します。

そしてその意識は、どうやらピッチの選手達やスタッフにも蔓延。25分を経過してスコアレス。

「相手にシュートチャンスは与えてないからいいですけど、これだけ攻めて前半スコアレスってのも嫌ですねー」何気ない松ちゃんのぼやきですが、達海は聞き逃さず「そういう言い回しってさ、聞き覚えがない?松ちゃん」と返します。「相手の立場に立ってさ、今言ったことをもう一度繰り返してみなよ」

システムこそ違えども、つまり甲府の狙いはシーズン当初のETUの姿と同じ。今のETUは甲府からすれば格上のクラブ。格上に対する戦い方を、相手の長所を潰してチャンスを狙う序盤のETUのように、甲府はしてきたのでした。そして甲府がボールをカット。そのタイミングで石浜が動き出す。ボールが出てくるぞ。といったところで、今週はここまで。

前節の横浜戦もそうでしたが、降格のプレッシャーがあるクラブとの試合は、向こうも死に物狂いで勝ち点を取りに来るため、順位を反映した結果を簡単に得られるわけではありません。浮ついたメンタルは命取り。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で