任天堂、Wii Uは一定レベルの普及台数、一定レベルの成果を収める現実的なシナリオが目標に


 

任天堂の岩田社長は30日に行われた「経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会」の質疑応答の中で、Wii Uの普及目標をかなり引き下げている事を明らかにしています。


「Wii Uに関しては、「Wiiと同じようなライフサイクルで1億台を超える普及をする」というような前提は、もはやリアリティーがありません。一方で、今からでもプラットフォームとして一定レベルの普及を達成し、一定レベルの成果を収めることは、シナリオの書き方によって十分可能だと思っていますので、そういう現実的なシナリオを書いて、少しでも利益を生み出せるプラットフォームにしていきたいと思っています」

と岩田社長は述べ、ローンチから1年が経過して苦戦が続くWii Uについて、Wiiのような大きな成功を目指すのでははなく、現実的な目標に切り替えている事を明らかにしました。

サードパーティの支援は依然として手薄で、発表されながらキャンセルになるタイトルも出てきていますが、任天堂はまず任天堂の得意分野で一定の普及台数を築き、ソフトメーカーのビジネスを行える状況をつくることを目指すのが当面の展開になるとしています。

任天堂は2014年、『マリオカート8』と『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』という本体牽引を期待出来るタイトルをリリース予定で、この2本を軸にWii Uの魅力を伝えていきます。また任天堂は、1人用でもWii U GamePadを活用したソフトも開発中。苦境を打開する決定打となることが期待されています。

二兎を追いかけて一兎も得られなかった典型となっている現状のWii U、なかなか形にならない提案にスピード感を欠いているところも問題となっています。

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