任天堂のオンラインビジネスプランで重要な部分を占めるにも関わらず、Wii Uに搭載されているストレージは最大32GBしかなく、数本のソフトですぐに容量を使い果たしてしまいます。この理由を任天堂アメリカのレジー社長は、海外メディア「IGN」のインタビュー内でコメントしています。


「任天堂は、消費者に対して価値を提供することが重要だと考えています。メモリは毎日、毎分、価格が下落していきますよね。それに、例えば予め120GBのメモリを搭載すると、消費者を高価格帯に固定することになってしまう。

通常利用する分に十分なメモリを搭載したシステムをまず販売し、もしデジタルダウンロードが好きであるとか、あるいはデジタルコンテンツを購入し続けたいと考えるのであれば、外部接続のハードディスクを別途購入していただくというのが、任天堂の考え方です。ハードディスクの価格は半年前よりも格段に下がっているので、価格が下落した分は消費者にとっては得だと言えるでしょう。

競合他社とは異なる考え方ですが、どうでしょう、メモリコストが下落し続けている事を見れば、任天堂の方がはるかに消費者視点に立っているわけです」

レジー社長はさらに、デジタルダウンロード分野は任天堂ユーザーの間でも成長し続けるだろうと説明します。

「任天堂がWiiやニンテンドーDSiを発売したころは、消費者視点で見ると、ハードをインターネットに接続する強い動機がありませんでした。確かに、Wii上でNetflixを視聴することができますし、いくつかデジタルコンテンツにもアクセスは可能です。ですが、今デバイスをネットに接続したい理由を比較してみると、昼夜のごとく以前との違いは明らかです。

デジタル分野で販売を伸ばす最初のステップは、デバイスをインターネットに接続してもらうことです。我々が今日ここに座っているように、インターネット接続数は実に巨大です。我々は消費者に向けて、ニンテンドーeショップの商品やコンテンツで時間を費やせるよう伝えられるようになりました。消費者はeショップにアクセスすることで、豊富に揃う我々の素晴らしいコンテンツを参照できます」

レジー社長は3DS『とびだせ どうぶつの森』を例にあげ、パッケージタイトルであってもデジタル版の方が優れたゲーム体験をできるソフトがあると説明します。

「『どうぶつの森』はまさしくデジタル版が適したソフトで、私もデジタル版を所有している1人です。空いたカードスロットには『ポケットモンスター ブラック』が入っていて、『ポケモン X・Y』の前にやり直しているところです。この使い方は私にとって、ちょっとした短時間遊ぶのに都合がいいんです。(『どうぶつの森』で)花に水をやって、化石を掘り、そうしたら他のゲームに戻るんです。

こうした消費者行動に気が付くことで、任天堂はデジタルビジネスを劇的に拡大することができています」

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