米任天堂が語る2DSの投入理由「6歳以下の子供も、その保護者も、不安なく3DSソフトを楽しんでもらいたい」


 

海外市場をターゲットに発表された、裸眼立体視機能を省いた3DSのエントリーモデルである「ニンテンドー2DS」。任天堂アメリカのレジ―社長は、2DSの投入によって視覚への悪影響を心配する両親の不安が解消され、7歳未満の子供にも3DSソフトを遊んでもらえる機会が増えるだろうと語ります。


「通常の3DSが平たくなって、3Dスライダーがオフになりっぱなしの状態を想像してみてください。それ以外の機能は全て備わっています」

任天堂アメリカのレジ―社長は、立体視以外の部分で3DSの本質は何ら変更ないことを強調します(スピーカーはモノラルになってしまいましたが…)。

「任天堂は“我々は彼らに向けて、3DSをどのようにアプローチすべきなのか”検討を続けてきました。そしてそのことが、Nintendo 2DSのアイデアに拍車をかけていったんです。

消費者は『マリオカート7』や『どうぶつの森』など、素晴らしいゲームの数々に触れられるようになり、2D表示ではありますが、劇的に端末も低価格にもなりました。

2DSは、任天堂が常々考えている“ゲーム人口を拡大するにはどうすればいいか、任天堂のゲームをより多くの人に遊んでもらうにはどうしたらいいか”の1つの答えです」

任天堂は、「6歳以下の視覚が発達段階にある子供が長時間3D映像を見続けると、目の成長に悪い影響を与える可能性がある」という見解を専門家が示していることから、これまでの3DSでも広告内で注意喚起や、そもそも3DSに立体視をオフにする機能、また保護者が表示を制限する仕組みを本体に導入しています。

ただ、そうはいっても7歳以上を対象としたハードというイメージが出来上がってしまえば、自分とは関係のないハードだといったん認識した彼らに3DSは届かず、異なる方法で6歳以下の子供やその親にアプローチする必要がありました。

ニンテンドー2DSの国内発売予定は今のところ無く、欧米を中心として海外で『ポケットモンスターX・Y』と同日の10月12日に発売されます。


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