『ソニック』シリーズの生みの親の一人、安原弘和氏が米任天堂の開発スタジオへ移籍


 

オリジナル版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のレベルデザイナーなどを務め、ノーティドッグや米バンダイナムコゲームズに所属していた安原弘和氏が、任天堂の開発スタジオNSTに移籍したことが報じられています。


Gamasutraによれば、セガのベテランデザイナーはバンダイナムコゲームスにおける役職を去り、新たな配属先のNintendo Software Technology(NST)で新しい役割を担うだろうとされています。

NSTは、北米市場向けのゲーム開発のために設立された任天堂のセカンドパーティで、初めてのタイトルはゲームボーイカラー向けソフト『Bionic Commando: Elite Forces』でした。この他GCの『ウェーブレース』や『1080°(テン・エイティ)』、最近では『マリオ vs. ドンキーコング』シリーズなどを手がけています。

安原氏は、同じくソニックを手がけていたデザイナー中裕司氏ほどの知名度を持つわけではありませんが、ソニック生みの親の一人で、強い影響力と革新的なレベルデザインは、90年代のソニックの隆盛においてはおそらくより重要であった。とGamasutraは伝えています。

安原氏は1988年にセガに入社し、2000年頃までの在籍の間、ソニックシリーズや2K Sportsシリーズに従事。移籍したノーティドッグでは『ジャック×ダクスター』や『アンチャーテッド』シリーズのシニアゲームデザイナーとして活躍。米バンダイナムコゲームズでもシニアゲームデザイナーとして活躍されていたそうです。

NSTは他の任天堂海外開発スタジオと比較するとちょっと弱い印象があるので(ウェーブレースも、テン・エイティも質量不足気味だったし)、アクションゲームの開発経験・実績豊富な安原氏の加入によって、飛躍してもらいたいところ。

Wiiで発売予定だった『Project H.A.M.M.E.R.』は開発中止となり、据置ではゲームキューブ、携帯ゲーム機ではニンテンドーDSでリリースが止まっています。安原氏の携わるプロジェクトは明らかにされていませんが、3DSやWii Uで発売されるだろうタイトルに注目です。

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