『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、「マスターバイク零式」やシドの初期デザイン、次回作についてなどを青沼Pと藤林Dがコメント


 

Nintendo Switch / Wii U 用ソフト『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の追加コンテンツ第2弾「英傑たちの詩」について、プロデューサーの青沼英二氏と藤林秀麿氏が開発の裏側を語る映像が、任天堂アメリカの YouTube チャンネルにて公開されています。追加コンテンツに関する NoA からの質問は大きく5つ。

マスターバイク零式のモデルについて

「神獣繰りの試練」をクリアすることで手に入る、「トレイルバイク」に近い性能を持つ「マスターバイク零式」という新たな力。英傑たちには「神獣」という頼もしいパートナーがいたのに、リンクにはなぜいないんだということで制作されたそうですが、

馬がもし、1万年前の技術でバイクになったらどうなるのか。というところから、最終デザインがあのような形に。開発段階では、狼だったり、いろんな動物をモチーフにしたデザイン案が出された中で、リンクにはやっぱり馬がしっくりくるということで馬をモチーフにしたバイクデザインになりました。

このDLCの中で、最もチャレンジングに感じられるだろう部分

「英傑の詩」の中で、プレイする人にとって最も困難だけどやりがいのある部分について、藤林氏は英傑たちそれぞれに用意されたチャレンジの「場所を見つけること」をあげます。

青沼氏はパラセールでの光の輪くぐりを挙げます。やたら難しく調整されていて、何度プレイしてもクリアできず、クリアしないまま帰宅した日もあったとか。ちなみに青沼氏は、本人も認めているほどゲーム下手。

追加収録した装備品のキャラクター選定について

「英傑の詩」では新たに、宝探しで見つけることのできる装備品が9点追加されました。『神々のトライフォース2』に登場したラヴィオの頭巾や、『トワイライトプリンセス』のザントの兜など、ユニークな物が選ばれていますが、採用の基準とは。

青沼氏によれば、『ブレス オブ ザ ワイルド』へ持ち込む際、過去作品を担当したディレクターに、出したいキャラクターの希望を募ったり、あるいは、『BotW』のハイラル世界に持ち込んだときのインパクトを重視。その意味では、ラヴィオはかなりインパクトのあるものになったと考えているということです。

シドについて

これまでのゼルダシリーズと同じように、個性的なキャラクターが多数登場する『BotW』ですが、中でも個性的なのがシド王子。作っているときはやはり、スタッフの間でも暑苦しいキャラクターだと捉えられていたようです。ただ、シナリオのメッセージやシドの台詞などを書いている内に徐々に楽しくなり、後半になるにつれ、スタッフたちからも愛着を持たれるキャラクターに成長していったということです。

また、シドの初期デザイン案も公開。最初は身体の色が最終案とは異なるグレーでした。ただ、これだとミファーの弟のようには見えないため、ひと目でミファーとの関係性がわかる、弟らしく見えるようにするために青沼氏が色の変更を指示。最終的に、ミファーと同じピンク色になったことが明かされました。

好きな英傑とその理由

好きな英傑は、藤林氏はいろいろなところで挙げていますが「ウルボザ」。ゲルド族の長として強く、優しく、たくましく、そして美しいところがお気に入りのようです。

青沼氏が選んだのは「ミファー」。「英傑の詩」には、英傑たちがより深く描かれ、シドが小さかった頃のミファーとの交流シーンも含まれていますが、そこで青沼氏はミファーの深い母性を感じたのだそう。それで今は彼女が一番気になる存在になっているということです。

ゼルダの伝説 次回作について

新たなゼルダ像を作り上げた『ブレス オブ ザ ワイルド』を終えて、気になる次回作について。もちろん具体的な情報はまだ発表する段階にはありませんが、青沼氏は『BotW』で面白かったと思えるところは残し、ユニークなものを取り入れながら、さらにユニークなゼルダを作っていきたいと語っています。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の追加コンテンツは、よりコアなゲームプレイを求める人向けの第1弾「試練の覇者」と、より深く英傑たちの物語を楽しめる第2弾「英傑たちの詩」がセットになった「エキスパンション・パス」として配信中です。

【Switch用追加コンテンツ】 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド エキスパンション・パス|オンラインコード版
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド エキスパンション・パス|オンラインコード版
メーカー: 任天堂
発売日: 2017-03-01

この記事をシェアする