ファイアーエムブレム 暁の女神
2007年に発売された、任天堂Wii対応ソフト、ファイアーエムブレム最新作『ファイアーエムブレム 暁の女神』。シリーズ第10作目で、前作のゲームキューブ版『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』から3年後の世界が舞台となっている。


なので、前作から引き続き登場するキャラも多く(前作のセーブデータがあると、能力値の補正も)、シリーズの醍醐味でもあるお気に入りのキャラクターを見つけ、育てていく楽しみが少々薄れてしまっているのが残念なところ(スキル脱着によるカスタマイズはあるけれど)。

グラフィック

前作『蒼炎の軌跡』からは多少向上しているものの、その前作も当時の平均以下のレベルの低い代物だったので、今回もそれほど良いとは言えない。他の任天堂ソフトを見るにもう少し頑張れるんじゃないかと思う。ムービーシーンもあるけれど、殆どのイベントシーンは1枚絵のみで終わるものが多く、古臭さが残る。プリレンダムービーばかりが良しとされるわけではないけれど、今の時代に1枚絵ばかりなのは酷い。

音楽

ゲームを壊さずBGMに徹している。強く印象に残るものではないけれど、ゲームの世界観にあった良い音楽だと思う。

熱中度

システムはもはや完成されていて大幅な変更もなく古典とも言えるモノだと思うけれど、それでもちくちくと進めて行きたくなるのはその完成度の高さ故だろうか。4部構成でボリュームも多く、主人公キャラクターが入れ替わる事により、様々な視点から物語を楽しめる。

オリジナリティ

ファミコン時代から基本的な部分は完成されているシステムなのでオリジナリティは低め。スキルシステムの調整と高低差がようやく導入された程度で、全体としては古臭く、停滞している感は否めない。ただ、大幅な仕様変更が無い分、快適にテンポ良くゲーム進行できるように調整されていると思う。

難易度

難易度ハード、マニアックでこそ「てごわいシミュレーション」が本領を発揮しはじめます。1周目では全ての台詞を見られないそうなので、まずはノーマルから始めるのが無難。
『蒼炎の軌跡』を未プレイでも大丈夫。というような触れ込みはありましたが、やはり続編なので出来れば一度は遊んでおいた方が良いんだろうな。キャラクターの相関図はありますが、いきなり図だけ見せられても繋がりや特徴を掴みにくいだろうなと思う。
そして、この手のS・RPGの場合、ゲーム後半になるにつれてどうしても自キャラが強くなりすぎてしまい、ゲームバランスが崩れてしまう傾向にあるように思う。今回の『暁の女神』も例外ではなく、”最上級職”、”奥義”によって著しくバランスを損ねている。このゲームで最も深刻な問題。奥義はほぼ一撃必殺な上に、出る頻度も高くごり押しで行けてしまう。
弱いキャラは育成機会も限られて満足に育てられず、上限まで育てても強キャラには届かず。強いキャラはすぐに上限までレベルが上がってしまい、敵の攻撃をスルスルとかわし、奥義一発でなぎ倒して行く。最上級職にクラスチェンジさせるアイテムも、キャラクター数の割に少なめなのは残念。このせいで育てるキャラクターが限られてくる。前作との関連もあるので仕方無い部分もあるのだろうけど、こういう育てゲーで、強い(強すぎる)キャラクターがぞろぞろと登場すべきではないと思う。そして強制出撃と出撃数上限で出られないキャラクター多数。
マンネリ感を感じさせるシステムながら、より快適に遊べるように調整してあるものの、後半の大味なゲームバランスのせいで魅力が削がれてしまった勿体ない作品。途中までは良い感じで進んでくるんだけどなあ。

ファイアーエムブレム-暁の女神-
メーカー:任天堂
ジャンル:ロールプレイングシミュレーション
発売日:2007.02.22
価格:6,800円(税込)
プレイ人数:1人
対応コントローラ:Wiiリモコン、クラシックコントローラ、ゲームキューブコントローラ

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