ファミ通が速報値として2016年における国内家庭用ゲーム市場の販売規模を公開(集計期間:2015年12月28日 ~ 2016年12月25日の52週)。2015年をさらに下回り、ハードとソフトの合計で3000億円を割り込みました。

2016年の国内家庭用ゲーム市場は2994.8億円、9年連続して縮小

2016年、国内家庭用ゲーム市場の販売規模は前年比で7%減の2994.8億円。ハードは10%減の1170.5億円、ソフトは4%減の1824.3億円でした。2007年をピークに縮小傾向が続いている国内家庭用ゲーム市場ですが、2016年は遂に全体で3000億円を割り込んでしまいました。

ソフトウェア:『ポケモン サン・ムーン』が320万本越えでトップ

ソフト販売トップは、2バージョン合計で324.6万本を販売した『ポケットモンスター サン・ムーン』でした。2016年はシリーズ20周年で様々な記念企画が実施されたほか、7月に配信が開始された『ポケモンGO』のヒットも追い風となりました。初動は3DSソフトとして『ポケットモンスター X・Y』に次ぐ歴代2位を記録しています。

『ポケモン』に続いたのは『妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ』の139.7万本。300万本を突破した『2』ほどの勢いではありませんが、6位には『妖怪三国志』(56.3万本)、7位には『妖怪ウォッチ3 スキヤキ』(50.9万本)がランクインし、根強い人気を見せています。

3位『ファイナルファンタジー15』が86.0万本を販売。4位『スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS』は74.3万本、5位『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』は62.3万本でした。

トップ10のうち、ニンテンドー3DSソフトが7タイトルランクイン。その他PS4、PS Vita、Wii Uが1タイトルずつ入りました。

2016 年間ソフト販売本数 トップ10

  1. 3DS – ポケットモンスター サン・ムーン(326.4万本/326.4万本)
  2. 3DS – 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ(139.7万本/139.7万本)
  3. PS4 – ファイナルファンタジーXV(86.0万本/86.0万本)
  4. 3DS – スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS(74.3万本/74.3万本)
  5. 3DS – ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3(62.3万本/62.3万本)
  6. 3DS – 妖怪三国志(56.3万本/56.3万本)
  7. 3DS – 妖怪ウォッチ3 スキヤキ(50.9万本/50.9万本)
  8. 3DS – 星のカービィ ロボボプラネット(47.9万本/47.9万本)
  9. Wii U – Splatoon(スプラトゥーン)(39.8万本/146.3万本)
  10. PSV – Minecraft: PlayStation Vita Edition(39.7万本/87.6万本)

(推定年間販売本数/推定累計販売本数)
※集計期間:各ソフト発売日 ~ 2016年12月25日

全体では4%減の1824.3億円。2015年に2000億円を割り込んだソフト市場は2016年、それをさらに下回ってしまいました。

年間トップ10に6タイトルを送り込んだ3DSですが、2016年はピークアウトし縮小し始める市場で画面の年となりました。任天堂も『マリオパーティ』や『メトロイド』新作が不振。安定した人気を誇っていた『星のカービィ』も年間でハーフミリオンに届きませんでした。

短命となってしまったWii Uは新作がほとんど発売されず、『スプラトゥーン』や『スーパーマリオメーカー』が輝いた2015年ほどの存在感を見せることはありませんでした。『スプラトゥーン』は今年もランクインする人気を見せましたけれども。

普及が拡大したPS4も、『FF15』がミリオンに届かないなど、定番の人気IPに疲れの色が。期待通りのパフォーマンスを残せませんでした。

ハードウェア:PS4が躍進も全体ではマイナスに

ハード販売トップはニンテンドー3DSファミリーの187.4万台でした。2016年は2DSが国内市場向けに投入されていますが、ここまでの普及台数になってくるとさすがに全盛期の勢いまでは取り戻せず。

ハード販売トップはニンテンドー3DSファミリーの187.4万台でした。2016年は国内市場向けに2DSが投入されていますが、ここまでの普及台数になってくるとさすがに全盛期の勢いまでは取り戻せず。年間200万台を割り込んでいます。

僅差で2位になったのはPS4で、2015年と比較して5割増加し179.1万台を販売しています。PS VRや価格改定および薄型モデル(PS4 Slim)、そして上位モデルであるPS4 Proを投入することで様々な需要に応え、売上を伸ばしました。

PS Vitaは堅実に86.5万台を販売して国内累計500万台を突破。ハード供給量が限られ、新作ソフトも少なかったWii Uは33.6万台にとどまっています。

各ハードの販売台数

  1. ニンテンドー3DS(187.4万台/2191.1万台)
  2. PlayStation 4(179.1万台/392.2万台)
  3. PlayStation Vita(86.5万台/525.0万台)
  4. Wii U(33.6万台/328.0万台)
  5. Xbox One(0.9万台/7.3万台)

(推定年間販売台数/推定累計販売台数)
※集計期間:各ハード発売日~2016年12月25日

全体では前年比10%減の1170.5億円。単価の高いPS4が売上を伸ばしたものの、その他ハードが減少したことで全体ではマイナスとなりました。

なお、11月に発売されたミニファミコンこと『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』は年間で56.7万台を売り上げたとのこと。ほぼ完売となった初週販売台数が26.3万台で、そこから再出荷まで時間がかかったことを考えると、二次出荷以降の販売も好調に推移したようです。

2016年と2017年

2016年は PlayStation 4 が躍進した一方で、普及上限に近づくニンテンドー3DSがソフトで存在感を発揮しながら緩やかに縮小、Wii U の生産終了と再び移行期に。任天堂は『Miitomo』『ポケモンGO』『スーパーマリオ ラン』でスマホ向けゲームアプリビジネスを開始、ソニーもスマホ向けに再参入を表明するなど専用機以外にも動きがあった1年でした。

家庭用ゲーム機向けの新たな動きとしては PlayStation VR による VR 市場の開拓、また現行据置型ゲーム機に上位機種 PlayStation 4 Pro、Project Scorpio(Xbox One Scorpio、2017年末発売予定)が登場してくるなど、これまでに無い展開が見えました。

2017年3月には任天堂が Nintendo Switch を投入予定。新ハードの登場等により、任天堂プラットフォームだけでなく業界全体の活性化が期待されます。

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