Nintendo Switch、FCC提出資料からネットワークやUSB、電源、バッテリーなどハードウェア情報の一部が判明


 

13日の詳細発表プレゼンが迫る任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」ですが、アメリカの連邦通信委員会(FCC, Federal Communications Commission)に提出された資料から、バッテリーや無線通信、USB、電源などハードウェア情報の一部を確認できます。

iPhone などのスマホ/タブレットと同じように、ユーザー自身でバッテリーを交換することは不可能

3月に発売予定の「Nintendo Switch」は据置型ゲーム機であるだけでなく、ドックから取り外して外出先へも持ち運びが可能な、携帯型ゲーム機とのハイブリッド型ゲーム機。モバイルモードになっているときは内蔵されたバッテリーによって電源供給が行われますが、FCCに提出された製品プロトタイプの資料によると、このバッテリーをユーザー自身が交換することは、iPhone などのスマホ・タブレットと同様に行えないようです。

資料には「The Battery is had build-in in the EUT, and the user can’t remove the battery. (バッテリーは被試験機器に内蔵されており、ユーザーが取り外すことはできません)」と記載。

Wii U やニンテンドー3DSで任天堂は、バッテリー持続時間を伸ばす拡張バッテリーパックを発売。たとえば Wii U GamePadのバッテリー持続時間は、必要であれば「Wii U GamePadバッテリーパック」を使用することで、「約3〜5時間」から「約5〜8時間」へ伸ばすことができました。こうしたことが、Switch ではおそらくできなくなります。

またバッテリーの寿命そのものも気になるところ。スマホにもリチウムイオン電池が搭載されていますが、充電と放電を繰り返すことで徐々にパフォーマンスが落ちていきます。iPhone など同じスマホ端末を長く使っていると、満充電してもバッテリー持ちが悪くなってしまうアレですね。

Switch ではユーザー自身でバッテリーを交換することができないということで、長く使ったことでパフォーマンスが低下してバッテリーの交換が必要と感じた場合、任天堂のサポートへ送るしかありません。あるいは常に外部バッテリーを接続する必要が出てきます。

通信は 5GHz 帯の無線 LAN(Wi-Fi)にも対応

Wii U やニンテンドー3DSのインターネット接続では2.4GHz帯でしたが、Nintendo Switch では5GHz帯もサポート。電波干渉が少なく、より安定して高速な通信を行えるので、デジタルコンテンツのダウンロードなどでの待ち時間減少が期待できます。Bluetooth のサポートもあるようです。

また USB ポート経由での有線 LAN、Wii LAN アダプターの対応も確認できます。

電子ラベル、USB Type-C、保存領域拡張のmicroSDメモリ

認証ラベルの表示には電子ラベルが採用されていて、ディスプレイに表示することで本体への刻印が簡略化。USB 端子は以前情報が出た Type-C が確認されています。保存領域の拡張にはmicroSDメモリーカードが対応するようです。

ACアダプターの出力はDC 5 〜15V、2.6A。入力はAC 100 〜 240V、50/60Hz、1A。今回も省エネが意識された、エネルギー効率の良いハードに設計されています。

用いられたサンプルは、製品版相当とはいえまだ試作品であり、土壇場でちゃぶ台返しがある可能性もなきにしもあらず。ですが、13日のプレゼンへ向けてなかなか興味深い情報と言えそうです。

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