NPD 2016年8月：『Madden NFL 17』など複数新作の登場でソフト市場が上向きに、ハードは新型発売のXbox Oneや3DSが好調

2016年9月16日

NPDグループから2016年8月のマンスリーレポートが到着。8月のアメリカビデオゲーム市場は『Madden NFL 17』や『No Man’s Sky』『Deus Ex: Mankind Divided』と新作ヒットタイトルが複数登場したことでソフトセールスが昨年の8月を上回る好調。他分野の不調を補って、全体としても下げ止まりを見せ、前年同月比で1％増でした。

コンテンツ

ソフトウェア

ソフトウェア分野ではこの時期恒例のシリーズ最新作『Madden NFL 17』が月間1位を獲得したほか、『No Man’s Sky』や『Deus Ex: Mankind Divided』がそれに続く好セールスを見せています。『No Man’s Sky』と『Deus Ex: Mankind Divided』は、昨年の新作『 Gears of War Ultimate Edition』や『Until Dawn』の3倍近い規模でした。この結果、ビデオゲームは2億7370万ドルを販売。前年同月比で8％増でした。

月間1位を獲得した『Madden NFL 17』ですが、その売り上げは前年のバージョン『Madden NFL 16』の販売額と比較して3％減少したということです。

トップ10に入ったその他のソフトは『GTA V』や『Overwatch』、『CoD: BO3』などの定番タイトル。先月4位でデビューした『Monster Hunter: Generations (モンスターハンタークロス)』ですが、今月はトップ10外となっています。

2016年8月 U.S. チャート

Madden NFL 17
No Man’s Sky *
Deus Ex: Mankind Divided
Grand Theft Auto V
Overwatch **
Tom Clancy’s Rainbow Six: Siege
Call of Duty: Black Ops III
Lego Star Wars: The Force Awakens
Minecraft *
Destiny: The Taken King

* デジタル売上を含まず
** Battle.net のデジタル売上を含まず

ハードウェア

現行機のモデルチェンジを前に、このところ伸び悩むハード販売。Xbox One S の登場で一部相殺された部分もあるものの、今月も前年と比較して6％減少の1億7800万ドルでした。Xbox One とニンテンドー3DS が好調だったものの、新型待ちで買い控えが出ている PS4 や、流通量が限られる Wii U、その他前世代機の売上減を補うにはいたりませんでした。規模の縮小は平均単価の影響も小さくなく、据置は7％減、携帯機は22％減と販売価格が下落していることも響きました。

8月の据置ゲーム機市場を牽引した Xbox One。Xbox One S のリリースによって、Xbox One 全体の販売数量は37％アップ、販売金額は25％アップを記録しました。ソフトウェアバンドルが無かったにも関わらず、Xbox One S 2TB モデルは SKU ベースの初月2位に入ったということです。また Xbox One S は、今月の据置ハード販売の3分の1を占めました。

Xbox One とともに好調が伝えられる 3DS。8月は7月に続いて堅調な月となりました。ハードの販売額は83％増で、消費者の支出額は前年8月と比較して600万ドル増えました。『ポケモンGO』をきっかけとする『ポケットモンスター』フランチャイズへの関心の高まりや、『モンハンクロス』が引き続き大きく牽引したということです。

周辺機器・アクセサリ類

周辺機器・アクセサリ類も5％減で1億740万ドルでした。インタラクティブ・トイ（Toys-to-Life）は伸びを見せたものの、その他の分野に元気がありません。インタラクティブ・トイ関連は10％増加した一方で、ゲームカード、ヘッドセット／ヘッドホン、コントローラはそれぞれ6％、3％、6％減少しました。

8月は Xbox One S のコントローラが発売開始。Xbox One コントローラの26％を占める7万9000個を販売し、コントローラ部門のセールストップに立ちました。前世代向けコントローラの販売額が半減したことが、カテゴリー全体の減少につながりました。