任天堂と関係を深めるセガの『ソニック』、そのはじまりはGC/GBA時代


 

任天堂の「マリオ」に対抗する形で生まれながら、最近ではライバル関係というよりも仲良く共演する機会が増えているセガのキャラクター「ソニック」。『マリオ&ソニック』シリーズや『大乱闘スマッシュブラザーズ』への参戦、『amiibo』を通じて対応する他ソフトでも見ることができるなど、両社の間で緊密な関係を築いています。

ソニックが任天堂に急接近するきっかけを作ったのは、ゲームキューブやゲームボーイアドバンスで発売された一連のソニックタイトルでした。ソニック10周年のタイミングで発売されたGBA『ソニックアドバンス』やNGC『ソニックアドベンチャー2 バトル』はいずれも世界200万本を越えるヒットを記録。その後のタイトルもミリオンセラーとなり、任天堂プラットフォームユーザーとの相性の良さを示しました。

ソニックチームの飯塚隆プロデューサーは、MCV誌に対して以下のようにコメント。任天堂との接点を振り返っています。

「かつてセガがハードウェア事業から撤退してソフトウェア専門になったとき、我々が『ソニック』をリリースした最初の他社プラットフォームが任天堂でした。その最初の最初から、任天堂プラットフォームにいたたくさんの情熱的なソニックファンの存在を感じたんです。歴史的に、任天堂との関係はそこから始まっています。

残念ながら、任天堂は Wii U で、我々が期待していたほどのゲーマーを獲得することはできませんでした。コンテンツを楽しむ人を多く獲得できなかったのは、ソニックにとっても不運な結果でした。

しかし任天堂は、常に素晴らしいパートナーです。新作では『マリオ&ソニック AT リオオリンピック』があり、またソニックは『大乱闘スマッシュブラザーズ』に参戦しています。私たちは任天堂の仕事にとても感謝しているんです」

近年任天堂プラットフォームを中心に活躍するソニックは、『マリオ&ソニック AT リオオリンピック』がソニック生誕25周年&NINTENDO64発売20周年のタイミングで発売されたほか、10月にはニンテンドー3DS用ソフト『Sonic Boom: Fire & Ice (ソニックトゥーン ファイアー&アイス)』が発売予定。

また2017年に向けた新プロジェクトも発表されています(機種未定)。

マリオ&ソニック AT リオオリンピック
メーカー: 任天堂
開発: セガ
ジャンル: スポーツ
発売日: 2016-06-23
プレイ人数: 1-4人
対応: amiibo、インターネット

share