湘南を相手に無失点で勝利し3試合連続無失点で3連勝と、第3キーパーから守護神の座に就いた高原の安定もあって守備に改善の兆しを見せているコンサドーレ札幌。今節の相手は14位のロアッソ熊本です。札幌は順位こそ6位と熊本より上位にはいますが、今年初顔合わせとなった熊本に対してここまで2連敗。自滅だったとはいえ、今期最多の4失点を喫したのもこの熊本が相手でした。

総合力では札幌の方が上だと思うのだけれど、2戦して得点を奪うことすら出来ていないのですよね。特に第2クールの第27節で対戦した際は、熊本の2本(うち1本はキックオフシュートなので、実質1本)に対して札幌は23本ものシュートを放ちながら、そのいずれも空砲に終わりました。3戦目となるこの試合では、最近見せているようなフィニッシュの精度で、数多くチャンスを作り勝ち点3をもぎ取りたいところです。

2009 第43節

コンサドーレ札幌 0 – 0 ロアッソ熊本

■得点者:
札幌/
熊本/
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:西 柴田 石川 西嶋
MF:古田 上里 芳賀 藤田
FW:宮澤 キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
MF:ダニルソン 砂川 ハファエル
FW:中山
■交代選手:
61分:宮澤→ハファエル
72分:藤田→砂川
82分:古田→中山

札幌はDF吉弘が出場停止、DFソンファンも怪我で欠場となり、CBコンビには今年初先発となるDF柴田とDF石川という、元柏ユースコンビ。柴田は出るぞ出るぞと言われ続けてきましたがようやく。他のメンバーは前節と変わらず。ダニルソンも怪我がある程度癒えてベンチ入りしています。

高原、柴田の出場で、今季の所属選手は長期離脱している選手を除いてほぼ全員出ていることになりますね。後は岩沼、堀田、曳地の3名。岩沼に関しても柴田と同じようにベンチ入りまでは来ていますから、何とか出場チャンスを得て欲しいな、なんて思っています。サイドバックは層が薄いですからね。堀田も怪我がちなのが気になりますが、同期の宮澤はスタメンを掴んでいるし頑張ってほしい。

10月というのにこの日の気温は29.1度と真夏日に近く、札幌では8月でもそう多くない下での試合となりました。この暑さにも苦しめられたか、攻守に運動量が少なくて、なかなか札幌のサッカーをさせてもらえません。身体が動かなければ暑さで頭も働かないのか切り替えもイマイチ精彩を欠いてしまいます。

藤田と藤田

この日が38才のバースデーとなった、熊本のMF藤田。相変わらず上手いです。視野の広さとテクニックはさび付きませんね。彼にボールが渡る度にピンチになる札幌。そしてなぜかその藤田をフリーにしてしまっている時間が長くて、何ともマゾい札幌守備陣。うーん、彼の所を抑えられるとだいぶ違ったんだろうけど、コーナーからフリーでシュートを打たれ、ひやりとする場面も。藤田の動きが上手過ぎるのか、あるいはこちらが下手なのか掴まえきれません。

対して札幌の藤田はというと、市村に封じられていつものような躍動感は見られず。元同僚ということもあって読まれた?部分もあったかもしれません。それにしても、離れてから時間が結構経っているのでそろそろ簡単に読まれる事からは脱却したいところではありますが、とにかく上手くサイドを攻略することが出来ません。

シュート数5本では得点は厳しい

西がSBに下がって、得点力が低下しながらも大事な所ではしっかりと決めて勝利してきた札幌ですが、この日のシュート数は5本と寂しい数字。フィニッシュの精度があまり高くないチームなので、この本数ではさすがに得点は厳しく、無得点で試合を終えてしまいました。キリノも時折ダヴィのような強引なドリブルで突っかける場面もあって、まあそれはそれでよいのですが、上手くボールが回らないためか個人プレーに走りすぎてしまいましたね。

飛び抜けてシュート精度の高い選手が居るわけではないので、チャンスの回数を増やしていかなければ当然得点機会も生まれません。ですが、この日の場合はその前段階の組み立てでミスが多く、サイドでも優位を作れず。まだまだ状況に応じた判断というのが、個人個人でずれているのだなあという印象。攻撃的な選手を次々と投入した采配も、状況を好転させるには至りませんでした。

高原の安定感

起用当初の危なっかしさは形を潜め、安心して見ていられるようになってきた高原。この日も再三のピンチを凌ぎ、2試合連続でPKを防いでくれました。PKの場面でも、
「落ち着いて自分のプレーができた」
と、話しているように、ピンチでも浮き足立つことなくどっしりと構えていてくれるので頼もしい。思いきり良く行く部分と我慢する部分のバランスが良いように思います。

3連敗は回避

高原の奮闘もあってどうにか熊本に対して3連敗は避けたものの、持ち帰ったのは勝ち点3ならぬイエローカード3枚の札幌なのでした。気持ちの入ったいい試合を見せたかと思えば、次の試合でこういう内容を見せてしまったり、まだまだムラが大きいです。それでも無失点記録を4に伸ばしたことは良しとしよう。

初出場となった柴田は藤田の上手い誘いからPKを与えてしまい、満足のいく結果とはいかなかったかもしれません。次節もソンファン次第で出場機会は巡ってくるでしょうから、今度こそしっかりと抑えてもらいたいものです。そして、出来ればセットプレーからも得点を。

熊本の試合は札幌との時しか見ていないのですが、熊本って結構良いチームなのに、なんでこんなに下に居るんだろうかと思ってしまいます。まあ他のチームを気にしていられる余裕はこちらには無いわけですが。

次節はホームで、J1昇格目前のセレッソ大阪を迎えます。この日のような試合をしていては、セレッソ相手だと一気に飲まれてしまいかねません。しっかりとコンディション調整をして、良い試合を見せて欲しいなと思います。

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