リーグ戦も残すところ8試合。3位甲府(82)との勝ち点差は14あり、コンサドーレ札幌(68)は残り試合全勝でも勝ち点+24で最大92ポイントと苦しい状況ですが、僅かに残る昇格を信じ負けられない試合が続きます。

第44節の相手は現在J2最多得点数を誇り、首位を走るセレッソ大阪。エースの香川が怪我で万全でない状態ながら、その攻撃力は侮れません。対する札幌は、定位置を掴んだ守護神・高原や、元キャプテン・芳賀の活躍もあり、ここ4試合無失点試合を続けています。

札幌も離脱者が居たり主力外国人が怪我を抱えていたりと万全ではありませんが、サポーターの声援という後押しがあるホームの利を活かして勝利を掴み、昇格争いを面白くしていきたいところです。

2009J2 第44節

コンサドーレ札幌 0 – 1 セレッソ大阪

■得点者:
札幌/
大阪/89′ 香川
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:芳賀 石川 西嶋 西
MF:古田 ダニルソン 上里 藤田
FW:宮澤 キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
DF:柴田
MF:砂川 ハファエル
FW:中山
■交代選手:
65分:古田→砂川
76分:宮澤→ハファエル
82分:上里→中山

監督がCBに指名したのはは柴田ではなく、西嶋でした

札幌のスターティングメンバーは、前節と比べて柴田が下がり、ダニルソンが復帰してきました。そのダニルソンがいつもの位置に入ったことで芳賀が久しぶりに右SBへ。芳賀、石川、西嶋、西という最終ラインです。柴田は2戦連続スタメンならず。

物足りない部分もあったけれど、初先発でそれなりに結果を残したのだから、もう少し我慢して使ってみても良いと思うんだけど、このセレッソ戦の守備テーマは恐らく「我慢」。ということで、我慢しきれずにすぐ身を投げ出してしまう柴田は外から今回の守備を勉強することになったのでした。

拮抗した良い試合ではあったものの

吐く息も白くなり始めた秋の厚別。台風の影響で他会場では順延になった試合もありましたが、この日の厚別は快晴で、影響はありませんでした。
前半は札幌がやや有利に試合を進めるのですが、最後のところで枠に嫌われ、得点することが出来ません。守備でもややミスはありながら、慌てることなくカバーしあいながら無難に切り抜けていきます。出来れば香川がベンチにいるうちにリードしておきたかったのだけど、攻守両面で良い判断が出来るというまでには、まだチームは成熟していません。

後半の頭から香川を起用してきたクルピ監督の采配によって、試合はセレッソに傾いていきました。徐々に押し込まれ始め、前になかなかボールが出て行かない札幌。ロングボールで打開しようと試みるものの、キリノの裏へのスピードはしっかりと対応されてしまいます。ボールの精度があまり良くなかったというのも響きましたね。もっとスペースの方へ出したかったところですが。

セレッソの攻撃に引っ張られてラインは下がりだし、しかし勝たなくてはならない札幌は攻撃陣にフレッシュな選手を投入してもう一度流れを引き寄せたいところ。しかしこの前と後ろとでバランスが崩れて押し上げが出来なくなり、前へのフォローが少なくなってしまったんですね。ハファエルが入って以降は多少マシになりましたが、やはり体力的に厳しいのか組織だって攻められず。両チーム無得点のままロスタイムへ。

6分のロスタイム

途中、セレッソのキーパーがキリノと競り、陸上トラック部分にまで飛んでいったために試合は一時中断。この影響もあってこの日のロスタイムは6分という長い時間となりました。札幌は砂川、ハファエル、中山と攻撃的な選手を次々と投入し、前掛かりになりながら得点を狙うのですが、満足にチャンスを作れず。

ロスタイムも残り1分を切ったところで、セレッソ大阪がJ1昇格への強い執念を見せます。札幌がクッションボールを処理しきれなかったところをカイオに奪われ、そのまま放ったシュートはさらに高原が中へ小さく弾いてしまい、待っていたのは香川。ゴールへとボールを流し込み、これが決勝点となってしまいました。長い中断時間がありながら、大きい破綻を招くことなく集中を切らさずに守っていただけに、札幌にとっては悔しい失点、敗戦となってしまいました。ミスが2つ続いてしまうと、上に行けるようなチームはしっかりと突いてきますね。

後半の出来で言えば、守備部分は集中してやれていたのだけど、攻撃に関しては全くといって良いほど相手ゴールを脅かす場面を作れませんでした。唯一ハファエルの打ったシュートくらいかな。なので、この結果は仕方無いかなと思いますね。中盤のボールの奪い合いというか、両チームよい緊張感の中で守れていたので、スリッピーな芝でミスも結構多くて、結局負けてしまったのだけどナイスゲームだったと思います。

最後はセレッソの勝負強さに屈した札幌ですが、前半に何度かあったチャンスで決めきれずにいると、やはりこういう結果になってしまいますね。これで44節を終えて勝ち点は68のまま。次節にも昇格の可能性が完全に消えてしまいます。チームには、目標を失った後にも先を見据えて戦っていくという精神面での成長に期待したいですね。
試合はまだまだ続いていきます

守備で頑張れば攻撃に迫力を欠くという、あちらが立てばこちらが立たずという歯がゆい展開になってしまいましたが、こうした緊張感のある試合を続けていければ、糧となってチームとしても成長していけるのではないかな。そのためには試合毎にある大きなムラを無くしていかなくてはなりません。

次の試合はすぐにやってきます。10/11(日)には天皇杯の2回戦、ガイナーレ鳥取との試合が厚別で開催されます。どういうメンバーで行くのかは分かりませんが、敗戦ショックを振り払うような良い試合を見せて欲しい。

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