今年の、所属するメンバーでやるサッカーを見られるのも、残り2試合。ホームでの試合はこの日が最後となりました。前日には今季限りで契約を終える選手も発表になっており、シーズンが終了する寂しさを強く感じる季節でもあります。今年は残念ながら昇格が叶わなかったコンサドーレ札幌ですが、2週間の休養明けとなった前節では4得点と攻撃力を取り戻しており、この日も曽田の花道を飾るべく攻撃陣の奮起に期待がかかります。

2009J2 第50節 コンサドーレ札幌 vs 横浜FC [札幌ドーム

コンサドーレ札幌 3 – 1 横浜FC

■得点者:
札幌/23′ハファエル 35′キリノ 89′曽田(PK)
横浜/60′三浦(FK)
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:西嶋 吉弘 石川 岩沼
MF:古田 芳賀 ダニルソン 藤田
FW:ハファエル キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
DF:曽田 堀田
MF:砂川
FW:中山
■交代選手:
64分:古田→砂川
80分:藤田→中山
87分:キリノ→曽田

上里が出場停止、宮澤が負傷のため欠場と言うことで芳賀がボランチに返り咲き。ダニルソンと共にダブルボランチを形成し、バイタルを引き締めます。守備バランスはこの2人が一番良いと思うんですが、宮澤も上里も居ないためにパス出しがおらず、苦戦。ダニルソンもいつものこととはいえ、特にショートパスのミスが目立ちピンチを招いてしまいました。芳賀や吉弘のカバーリングで助かっていましたけれどね。

形は作っても決めきれない。しかしミスを突いて得点

前半は殆ど札幌の時間帯が続いてボールを保持することは出来るんですが、ブロックを作ってリトリートで守る横浜の集中した守備網をなかなか崩しきることが出来ず。しかし23分、横浜DFのパスミスからキリノに当たってこぼれたところをダニルソンがボールを奪い、すぐさまキリノへ。そこからハファエルと繋いで豪快にミドルシュートを突き刺し、札幌が先制します。ハファエルのシュートは速いし落ちるしエグい。

この試合でもハファエルは存在感を存分にアピールしていましたね。最近のハファエルの動きは素晴らしいので出来れば残って欲しい。攻撃が停滞してしまったときに一人で持ち込める力もあるし、ワンタッチでパスも裁ける。そしてシュートも強いと札幌の中盤に足りない要素を埋めてくれると思うんですけどね。資金がネックだそうだけど、もはや欠かせない存在だしなんとか残せる方向でいってほしいなと思う。

その後も良い形を作りながら、横浜キーパー大久保が立ちはだかり、なかなか追加点を奪えず。古田くんも果敢に狙っていきますが、決める事が出来ませんでした。古田くんは結局無得点で後半途中に交代。ホーム最終戦だしなんとか得点させてあげたかったけれど、次に持ち越しです。今シーズン中残り1試合ですが、なんとか決めて欲しい。

横浜に攻め込まれ、札幌ゴール前でのあたふたしたクリアからキリノが上手いこと抜けだして独走。何度も献身的にゴールへと走るキリノの動きが今度は報われ、キーパーとの1対1を冷静に決めて2点差。先制されて気落ちした横浜が立て直してくる前に点差を広げることに成功しました。

ハーフタイムでワンクッション置いたことで、落ち着きを取り戻した横浜の攻勢にあい、札幌はなかなか攻撃を組み立てることが出来なくなります。前半とは全く逆の展開に。

そこで我慢出来ると良いのですが、この日は三浦アツに直接FKの機会を3度も与えてしまい、3度目ともなるとさすがに感覚が合ってきて見事なFKを決められてしまいます。無回転でゴール左端に飛んだボールに高原も懸命に反応するものの、防ぎ切れず。凄い。

これで1点差となり、なおも攻め込まれ続けていたので、曽田はお預けかなと思っていたんですね。しかし砂川、中山と投入し、ハファエルの個人突破もあって息を吹き返した札幌が前に出られるようになると、ロスタイムも含めてまだ10分近くあろうかという所で石崎監督は曽田をピッチへ送り出します。交代時には、高原から預かったキャプテンマークを石川が曽田に巻いてあげるという粋な計らいも。この時点でちょっと泣いた。

冷静に試合を見ると、まだ1点差だったし横浜に押し込まれる場面もありました。前線から走り回れていたキリノを下げたことで守備圧力が弱まることを考えると、もう少し後でも思っていたのですが。それでも曽田の投入によってスタンドからの後押しも合って、他の10人が頑張りましたね。後半の早い時間帯に、独力で突破してくるエデルが下がっていたことも札幌に有利に作用しました。

不安定なジャッジだったけれど最後に一仕事した井上主審

この日の主審は井上さん。他の試合でもあまり評判が良くなかったと聞きましたが、確かに序盤から軽い当たりでも笛を吹いて試合の流れを切っていたり、ファール判定も不安定なものが多くて、なんか嫌な予感がするなあと思っていたんですよね。そうしたら後半にダニルソンがイエローカードをもらってしまい、累積警告で最終戦出場停止となってしまいました。なんてこった。

しかしこの井上主審、最後にいい舞台を用意してくれました。
後半ロスタイムに、満足に走れない曽田が相手の脚にもつれて倒れたところでPKの笛。勿論横浜の選手はなんでだよと詰め寄るわけですが、覆るはずもなく。ただ怒る気持ちもわかります。1点差だったし、まだチャンスがきそうだったしね。でもこの試合は曽田のホーム最終戦。

敵チームであるキング・カズと三浦アツからもエールを送られて緊張が増したのか、これを一度は外してしまうものの、キーパーの動き出しが早かったということでなんと蹴り直し。さすが曽田です。2度目はしっかりとゴール左に決めて、ホッとした表情を見せる曽田。ベンチのチームメイトまで大喜びで、愛されてるなあと感じました。サポーターも歓喜。最後まで曽田らしい幕引きで、3-1で試合終了。2009シーズンのホーム最終戦は笑いと涙で締めくくられたのでした。

ゆるいセレモニー、そして涙のお別れ

試合後はセレモニー。後援会MVPとなった上里の「おつかれさまでしたー」や、監督の「元気が足りなかったんじゃないかなと思います」でちょっと和み、曽田の話で涙。ホーム最終戦で、自身の現役最後の試合。そして初PKを蹴り直して得点と、曽田らしく色々あった試合でしたが、さらにちょうどお子さんの誕生日でもあったなんて。最後まで話題に事欠かない選手でした。

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