前節35節のサガン鳥栖では、またしてもロスタイムに追いつかれ、残り時間僅かの所で勝ちを逃してしまったコンサドーレ札幌。1週間空けて、気持ちを切り替えてアウェーでザスパ草津と対戦です。

U-18日本代表としてSBS国際ユース大会に出場していた古田君がチームに復帰し、出場枠を賭けた競争は激化しています。このチーム内の競争を、良い方向良い結果へと結びつけたいところです。

草津との今季対戦成績は、第8節2○1、第28節1●2と、サガン鳥栖の時と同様に1勝1敗。28節では開始早々に立て続けにゴールを奪われ、勝敗決してしまいました。草津のカウンターに警戒しながら、札幌としても早い攻撃で得点を奪っていきたい。

2009J2 第36節

コンサドーレ札幌 5 – 2 ザスパ草津

■得点者:
札幌/17′ 西 27’キリノ 44’西 49′ 藤田(FK) 75′ 宮澤
草津/72′ 小池 88′ 佐田
■スターティングメンバー:
GK:高原
DF:西嶋 趙 石川 上里
MF:古田 西 ダニルソン 藤田
FW:宮澤 キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
MF:芳賀 砂川 ハファエル
FW:中山
■交代選手:
68分:西→ハファエル
72分:古田→砂川
82分:宮澤→芳賀

サカマガのインタビューでもコンバートはカンだと話していたように、この日GKに抜擢された高原の起用も、試合後インタビューではカンだと答えた石崎監督。勝負師のカンってやつですか。当日の朝に出場を告げられたという高原の出場は、06年以来およそ3年ぶりとなりました。

DFでは吉弘が体調不良で外れ、石川と趙のCBコンビ。代表から戻った古田は早速右サイドのスタメンに復帰し、藤田は再び左サイドでの起用となりました。奪われっぱなしでは悔しいだろうし、なんとか活躍して定位置奪取としたい征也です。

ここ最近は攻撃陣が好調で、シーズン前半の連勝時のような勢いが出てきたコンサドーレ。現在採用しているダニルソンをアンカーにおいた4-1-4-1が形になりつつあります。攻撃では古田、守備では石川によって、チーム内で良い競争が生まれていますね。まあ、守備は相変わらず守りきれずにつまらない失点を繰り返していますが。

この日もダニルソンは、多重残像拳のような激しい運動量でボールを奪い続けます。その分前の5人の守備負担が軽くなり、攻撃意識を高く保つことが出来ました。そして、先制点もダニルソンのボールから。得点の前に、ダニルソンから藤田へ渡り、中へ切り返して右足でシュートというのがあったのですが、それと同じような形で今度は宮澤へ。そして宮澤も藤田と同じように中へ切り返して、今度はシュートではなくクロスを選択。中に居た西が頭であわせてこれが見事に決まります。西は前半終了間際にも得点を決め、これで今シーズン6点目。目標としていた二桁得点が見えてきました。

札幌は2点目もダニルソンから。自陣深い位置で相手の攻撃を凌ぎ、ボールを受けたダニルソンは前線に1人残っていたキリノへ。DFと競り合いながら抜け出したキリノが、キーパーをよく見て落ち着いて決め、点差を広げていきます。さらに上述の西のこの日2点目となるゴールもあって、前半で3-0と試合を決めました。この3点目はボールに触った人数も多くて、監督も満足度の高い得点だったんじゃないだろうか。

ただ、良くも悪くもこれで終わらないのが今年の札幌。
後半開始直後、藤田の今季初ゴールとなる直接FKが決まり4点差となると(札幌の選手がリーグ戦で直接FK決めるなんて!)、これで安心してしまったのか草津ペースに。いい流れ出得点出来ていたので、守備側も無失点で終えたい試合でしたが、72分には古田が寄せきれず小池に、88分にはコーナーからのこぼれ球から佐田にロングシュートを決められてしまいます。この佐田のシュートは弾道も低く抑えられて素晴らしいものでしたが、敵のゴールなのでやはり嬉しいものではありません。時間帯もいつものように終了間際ということで、今期最多の5得点としながらも、ちょっぴり後味の悪いものとなっていまいました。

相変わらずの守備力と、進歩している攻撃

ただ、攻撃面では確実に進歩している印象です。序盤は試合後の監督インタビューで「決めるべきところで決めないと・・・」と言われ続けて居ましたが、最近ではそういう場面でしっかりと決める事ができ、その結果5試合で15得点という得点力に繋がっています。前線が流動的に動き、面白い展開が確実に増えてきていますね。そしてその後ろで、攻守に欠かせない存在となっているダニルソン。藤田もようやく得点を決めましたし、ここからさらに勢い付いて来そうです。

守備を見ると、この日もやらなくていいところで失点してしまい、まだまだ課題を多く抱えています。まず西に変えてハファエルというところで、監督も承知の上で交代なんだろうけど、守備のバランスはやはり崩れてしまいますし、古田の交代も遅れてしまいました。これだけ得点を奪って、なお攻撃的な選手を入れていくというのは今シーズン通してなのでもはや意外でも無いのですが、守備を犠牲にしてまでというのは、DFの負担を増やし、少しリスキーになり過ぎたかなという印象ですね。

居るようで居ない、トライアングルのバックアップ

4-1-4-1 が基本システムになっていますが、これを続けていくためには、替えの利かない中央の3人(西、宮澤、ダニルソン)のバックアップが急務です。開幕前は中央に寄りすぎた人選に見えたものですが、システムが変わると見え方も変わってきますね。サイドで起用されている選手はほぼ攻撃に寄ったメンバーだし、ハファエルもそれほど守備時に走り回るタイプじゃないので、長い時間は使いにくい。まあ、監督は出場選手によって柔軟にシステムを弄ってくるので、ダメなら 4-4-2 なり 4-2-3-1 になるんでしょうけども。

ともあれ、これで勝ち点を54に伸ばし、7位に浮上。次節(9/2)、次々節(9/6)は、ホームの厚別で2連戦。移動が少なくて助かります。上位はかなり混戦になっているので、ホームで連勝し、上位に近づいていきたいところです。

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