2009シーズンも中盤に入ったJ2第28節。
大黒柱のクライトンが、アキレス腱痛を理由としてクラブと合意の上で契約解除となり、彼に頼るに頼れなくなった札幌イレブン。今年既に数試合クライトン抜きでの戦いを強いられることはありましたが、ここからは常にクライトン抜きで臨む事になります(後釜としてハファエルを獲得してはいますが)。

「クライトンが安心して未来に帰れないんだ!」と、クライトンがこの試合を見ていてくれるかどうかは分かりませんが、今後、残された選手達が彼の不在を感じさせないパフォーマンスを見せることが出来るかどうかを見る試合となりました。

2009J2 第28節

コンサドーレ札幌 1 – 2 ザスパ草津

■得点者:
札幌/20′ ダニルソン
草津/12′ 都倉 14′ 松下
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:西嶋 趙 吉弘 上里
MF:藤田 宮澤 ダニルソン 石井
FW:キリノ 西
■サブメンバー:
GK:高原
MF:芳賀 砂川
FW:中山 上原
■交代選手:
59分:キリノ→中山
69分:西→上原
74分:石井→砂川

クライトンが抜けたことで、まずは布陣をどうしてくるのかという部分に注目されていましたが、監督は練習で行っていた通り、基本である4-2-3-1ではなく、4-4-2を選択。キリノの相方には西が入りました。4-2-3-1でも4-4-2でも前の2人以外は同じなので、コンセプトは踏襲されています。

クライトンはトップ下での起用でしたが、本職がボランチということで、どうしても下がった位置からボールを捌きたくなってしまうのか、1トップのキリノが孤立してしまう場面が散見されました。そうした部分を修正する意味での2トップなのかなと思います。が、ボールが収まるという意味での大伍起用はちょっと違うような気がしないでもないですが、飛び出すタイミングは良い物を持っていると思うので、大伍には期待してしまいます。

ボランチには宮澤、右サイドに征也が復帰してきました。新加入した石川は合流してから間も無いと言うことで、起用は見送り。石崎戦術を熟知しているとはいえ、一朝一夕で擦り合わせというわけにはいきませんね。

この日は左SBの上里が左サイドを制圧し、幾つも好機を演出。後方からフリーでボールを受けられるので、彼の高いキック精度が生きているように思います。クロスだけではなく、右の征也へピタリと合わせるサイドチェンジだったりと、ロングボールの精度はかなり良かったですね。ボランチだとその良さが余り出てこないので、左SBの方が適正なのかもしれません。

テンポ良く繋ぐ札幌ですが、相変わらず最後のところで精度を欠いて、時には相手DFのクリアかと見間違うようなシュートを見せるなどして、得点を奪うことが出来ません。前半の12分、14分とセットプレーから立て続けにあっさりと失点してしまい(1点目はピッチの状況も読んだ都倉のFKを褒めるべきでしょうが)、苦しい戦いを強いられてしまいます。ただ、1点目はまだしも2点目は防ぎたかった。

前半20分、クライトンの弟子上里のコーナーキックから、クライトンの髪型を受け継いだダニルソンがヘディングを叩き込み、すぐに1点返します。さあここから!という所なのですが、今の札幌に2点取る力は無く、ゴールを拒否するようなシュートを連発し、1点差のまま時間は過ぎてしまいます。

前半から上里、藤田によって草津の両サイドを崩せていたので、後半キリノに替えて元気を投入し、中央の高さを増して攻め込む札幌。しかし後半ようやく調子を上げてきたキリノに替えて元気、謙伍に替えて上原という交代で、逆に得点機会を減らしてしまいます。この辺は監督ももう少し工夫のある交代が欲しいところ。

上原は2点取っているとはいえ1点はエアシュートですし、最近は余り良いところを見せていません。元気に関しては得点は全く期待出来ませんから、なのに攻撃的な選手を削ってしまうと、結局チームの攻撃力が落ちてしまいます。

クライトン抜きでの組み立てに本格的に着手せざるを得なくなったわけですが、シンプルに裏を狙う動きであったり、逆サイドのスペースへの大きなサイドチェンジであったりと、良い展開は作れています。ただ、フィニッシュでもたついてしまったりして得点というところまでに繋がっていきません。まあここはクライトンが居る居ないに拘わらずずっと改善されていない部分なのですが。

軽い守備と決定力不足を、今後どう解消していくのか。
いつものように相手を上回るシュート数、コーナーキック数でありながら、2点目が遠く函館で敗戦を喫した札幌。苦しい試合が続きます。10位にまで降下してしまったわけですが、なかなか浮上の兆しが見えません。

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