内容は良くなかったものの、終盤の2得点で愛媛FCを下した第26節。コンサドーレ札幌はホーム札幌へ戻り、今年未だ勝ちの無い厚別でロアッソ熊本を迎え撃ちます。熊本とは第6節で対戦し、クライトンの退場やソンファンのオウンゴールなどで4失点と大敗してしまいました。

今年大宮から移籍してきたGK荒谷は、あの試合がデビュー戦。以来ゴールマウスを守り続けていますが、あの時の嫌な思いを払拭すべく、今度はしっかりと守りきり、勝利を手にしたいところです。

2009J2 第27節

コンサドーレ札幌 0 – 1 ロアッソ熊本

■得点者:
札幌/
熊本/70′ 吉井
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:芳賀 趙 吉弘 西
MF:上里 ダニルソン 石井 クライトン 砂川
FW:キリノ
■サブメンバー:
GK:高原
DF:柴田
MF:岡本
FW:中山 上原
■交代選手:
54分:石井→中山
60分:キリノ→上原
74分:クライトン→岡本

前節で久しぶりに30分以上の時間出場し、良い動きを見せていたFW石井がこの試合は開幕戦以来となる右SMFでスタメン出場。報道や試合を見ると、他の選手達よりも危機感を持って試合に臨んでいるように見える謙伍。動きも良く、後は結果を出すだけ。そして左SMFには岡本ではなくベテランの砂川が入りました。ヤスももちょっとワンパターンに陥り気味ですから、駆け引きの部分なんかを外から見て学んで欲しいなと思います。ただ、砂川はスタミナが不安ですが。ベンチには、今シーズン初めてディフェンスの選手であるDF柴田が登録されました。

前半からピンチらしいピンチも無く、圧倒的に試合を支配し続けた札幌。しかし、フィニッシュに行く時にどうしても1手2手3手と、手数が多くなってしまい、相手の守備ブロックを崩しきれません。テンポも変えずにいつも通り一本調子で、危険な場面も作れずに、遠目からのシュートに頼りがち。そしてそれらはいずれも精度を欠いて、得点を奪うことが出来ません。前半39分には熊本のDF原田がこの日2枚目のイエローカードで退場。以降は、残り時間の戦い方が明確になった熊本にガチガチに引かれてしまったので、さらに苦しむことになってしまいました。

後半に入って札幌は謙伍をFWの位置に上げ3バックへシフト(その後すぐに謙伍に変わって元気イン)。そして、この布陣変更が結果的に裏目に出てしまいました。相手は10人で、そしてアウェー。攻めに人数はかけてこない。なので、余ってしまうDFの枚数を減らして攻撃に人数をかけるというのは分かります。しかし、監督の意図がインタビュー通りサイドの強化にあったなら、バランスを崩さず4バックのままで、両SBを高い位置に張らせても良かったように思います。いつもと同じ交代なのにその意図が違うというのは、共通理解が必要な中では得策には見えません。実際、そうした監督の意図は選手には伝わらず、札幌は試合の主導権を握っていたのにもかかわらず、後半早々から、まるで負けているチームのようにパワープレーを開始。まあ、それでも幾らかチャンスはあったのだけど。

加えてそのすぐ後に上原を投入してしまったことで、後方からのロングボール主体に拍車がかかってしまいました。繋ぐ場面とロングボールを入れていく場面ともう少しバランス良くしたいところですが、頼みのクライトンはアキレス腱痛で試合に出ているのが不思議なほどだし(限界だったのか当初芳賀と交代予定だった岡本と74分に交代)、砂川もスタメンで出るとスタミナに難があるためかあまり良い動きはしてくれません。日本のサッカーに慣れてきたようなダニルソンが疲れ知らずで走り回る以外は全体として運動量も少なく、放り込みに終始してしまいました。

そして、70分。西の信じられないようなクリアミスから失点を喫し、これが決勝点となって札幌はまさかの敗戦。砂川がガス欠で守備に戻らなかった事でフリーでボールを上げられたとはいえ、クロスは精度を欠いてしましたし、難しいボールでは無かったと思うのだけど、どうもこういうミスが多いですね。不慣れだから、では済まされません。監督が違えば、あの場面で即刻交代させられて、残りのシーズン干されている可能性もある、そんな軽率なプレーでした。がっかりしたよ大伍。

前節の愛媛戦では、芳賀が今年初となるシュートを放ち、ゴールを奪いました。この試合は、吉弘が珍しく攻撃に参加し、同じく今年初となるシュートを2本。しかし、結局得点を奪うことは出来ませんでした。惜しかったのだけど、1度あったからといって毎試合サプライズはおこりませんね。

終了後にはさすがにサポーターも大ブーイング。失点は大伍のミスですが、ボールを支配しながらも、工夫の無い攻撃を繰り返して得点を奪えないのは、連動性を欠いているチーム全体の責任です。そしてなぜか調子の良い選手を真っ先に変えていく監督の采配にも疑問が残ります。試合前にある程度は決めておくのだろうけど、臨機応変に対応して欲しいですね。監督は、選手に対して「ミスを恐れている」と言いますが、それは監督も同じこと。きっとブーイングは選手だけに向けられたものでは無いですよ。

今年最大の目標であったJ1昇格は、現時点ではほぼ絶望的な状況。だからといって残りのシーズンを無駄にするわけにはいきません。固定起用で疲労もかなり溜まっているだろうけど、札幌のスタイルを形成すべく、戦い抜いてもらいたいなと思います。「チャレンジ&カバー」は、どこへ消えた?走るサッカーはどこへ行った?

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