25節は2万人を越える観客を集めながら、水戸を相手に得点を奪えず敗戦。昇格圏がますます遠ざかり、第2グループからも脱落しつつあります。中3日で迎える第26節は、アウェーに移動して愛媛と対戦。第2クールここまで1勝と勝ちが遠い札幌は、後半戦浮上のきっかけを掴むためになんとか勝利を手にしたいところです。

2009J2 第26節

コンサドーレ札幌 2 – 1 愛媛FC

■得点者:
札幌/81′ 上原 84′ 芳賀
愛媛/38′ 内村
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:芳賀 趙 吉弘 西
MF:上里 ダニルソン 砂川 クライトン 岡本
FW:キリノ
■サブメンバー:
GK:高原
MF:岩沼
FW:石井 中山 上原
■交代選手:
45分:岡本→中山
54分:キリノ→石井
71分:砂川→上原

FW宮澤はやはり間に合わず、MF藤田も右太もも裏痛で遠征メンバーから外れました。腰を痛めていたDF趙と、右アキレス腱痛で練習を回避していたMFクライトンは注射を打って強行出場。彼らを欠いてはチーム力もガクッと落ちてしまいますが、ここで終わるわけではなく、まだシーズンは続くので、今後のコンディションが心配です。まあDF西嶋が出場停止中なのでソンファンは間に合ってくれて良かったですが。サブにはMF岩沼とFW石井が入り、FWが3人。藤田のポジションにはMF砂川が、右SBにはMF芳賀が入りました。

いつもならアウェーであれ前半からガツガツプレッシングに行くところですが、動きが鈍くいつも以上に不安定なディフェンスを披露する札幌。攻守の切り替えも遅く、攻撃に移っても人数が足りません。キリノ、砂川、クライトンの3人だけで攻撃を組み立てる場面が目立ちます。プレッシングが上手く機能しないまま愛媛に面白いように攻め立てられ、前半38分、札幌は左サイドから大山にあっさりクロスを上げられ、人数は揃っているもののマークに付ききれずに内村に決められてしまいます。人は居るんだけどなあ。結局、1点リードされたまま前半を終了。

眠ったまま過ぎてしまった45分をもう一度繰り返して、時間と遠征費を無駄にして札幌へ帰るわけにはいきません。逆転を目指し、得点を奪うべく札幌は後半開始からFW中山を投入。前線を2枚にして、ターゲットを増やします。元気も良い形は作れているだけに、そろそろ1本でもシュート決めて欲しいところですが、惜しいところまで行って外し続けるのがいつもの元気なので、その時が来るまで我慢、我慢です。勿論、元気と交替したのはヤス、岡本ヤス。今日の出来なら仕方無い。

―4-2-3-1の3の位置は、アシストだけではなく得点に関してもかなり要求が高いと思うので、もっとFWのような動きを増やしていかなくてはなりません。どうもシステムを意識しすぎているというか、これは選手個人の問題なのかも知れませんが。左右共にPA内に入っていく回数が少なすぎるので(中央のクライトンもそういうタイプではないし)、ドリブルで仕掛けるだけではなく、機を見てクロスに対しても飛び込んでいけるように。ボランチの2人も3列目からの飛び出しは要求されていると思うのだけど、なかなか上手く決まらず、キリノが孤立する場面が多くて不憫。―

ハーフタイム中に監督から説教され、選手達も目が覚めたのか後半は戦うスタイルを取り戻します。「もしかして・・・・・・、前半は捨てたのか?」なんて、某漫画キャラなら言いそうなもんですが、まあ失点しているし、多少後半の息切れ対策はあったにしても意図的では無いでしょうね。

矢継ぎ早に石井、上原とどんどん前線の枚数を増やした事もあって、後ろがスカスカで危うい場面を何度も作るのですが、ここ最近ビックセーブを連発している荒谷の活躍もあって、なんとか愛媛の攻撃を凌ぐ札幌。それにしても、PA内で3人どフリーにしちゃう守備はいい加減どうにかしないと。

クライトンも、やはり調子は悪そうに見えるものの、才能をいかんなく発揮し始めているダニルソンと組んで攻撃を組み立てて行きます。砂川のサイドも良かったですね。ソンファンはやはり調子悪そうで、判断もポジショニングもいまいち。身体能力でカバー出来ている部分が、やはり負傷の影響なのかこの試合は見られなずきつそうでした。

得点を奪うべく攻め続ける札幌は81分、スローインから石井が受け、クライトン経由で右サイドを上がる芳賀へと繋ぎ、再びクライトンへと戻してヒールシュート。これを上原が倒れ込みながらスライディングシュート(スローで見ると当たってないようだけど)。このエアシュートがフェイントになったのか、スピードは無かったものの、キーパー触れず札幌が同点に追いつきます。いつもとは逆の流れ。謙伍もパスこそ来なかったものの、囮になるような動きでチャンスメイク。

その後、愛媛の攻撃でピンチを招くものの、防いでそこからカウンター。ボールをクライトンに預け、右サイドを駆け上がる芳賀。クライトンは左サイドの上里へ大きなサイドチェンジ。上里は走ってくる芳賀を見て綺麗なクロスを上げ、芳賀は自陣ゴール前からずーっと走ってきて、そのままシュート(膝で)を愛媛ゴールへ叩き込みます。これで札幌逆転。ボスから現キャプテンへと繋ぎ、元キャプテンが決めるという見事な流れ。前節まで得点はおろかシュートも0だった芳賀が、この試合は2本も打つ積極性を見せ、しかもその1本は劇的な逆転ゴールとなりました。芳賀の得点は07年以来の通算2点目。

逆転をしたものの、失点癖のある札幌はまだ安心出来ません。直後にミドルシュートを打ち込まれ、またしても荒谷のセーブで事なきを得ます。怖い怖い。それでもロスタイム5分をなんとか凌ぎ、7試合振りの勝利を手にしたのでした。

内容は良くない試合でしたが、是が非でも結果が欲しい状況だったので、勝ち点3を手にすることが出来て良かった良かった。最後まで諦めずにしぶとく戦って得た勝利。これで嫌な流れを断ち切って上昇気流に乗っていけるだろうか。去年までスタメンだった芳賀や元気が復調してきていることで、ポジション争いも活性化していくといいな。

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