シーズンも折り返しに近づいて来たJ2第24節。コンサドーレ札幌の相手は、昇格圏を走るベガルタ仙台。開幕戦では前半から今季の札幌色の強いサッカーを展開しましたが、0-1で惜しくも敗戦してしまいました。

目指すサッカーは浸透してきているものの、フィニッシュの精度であったり、後半の息切れがあったりと、なかなか思うような結果のついてこない札幌。調子を落とし気味の仙台を叩いて勢いに乗りたいところです。

2009J2 第24節

コンサドーレ札幌 1 – 1 ベガルタ仙台

■得点者:
札幌/51′ 上里
湘南/80′ 中原
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:西嶋 趙 吉弘 上里
MF:宮澤 ダニルソン 藤田 クライトン 岡本
FW:キリノ
■サブメンバー:
GK:高原
MF:西 砂川
FW:中山 上原
■交代選手:
61分:岡本→中山
85分:宮澤→砂川
87分:キリノ→上原

札幌は出場停止明け吉弘が戻った事でいつものメンバーに。ボランチには宮澤、左SB(公式ではMF扱いですが)には上里が入りました。札幌は今季起用人数がリーグ最少の19人。とはいえ、佐藤は荒谷にポジションを譲った後試合に出ていませんし、横野、石井といった選手も序盤戦以外はほぼ出番無し(謙伍は今腰痛だそうですが)。コンスタントに出場している選手を見ると、実際は15名程度で戦っている事になります。過密日程の割に、少し固定されすぎた選手起用かなと感じますね。他の選手も信頼して、勇気を持って起用して欲しいところです。

前半は五分の展開。J2では頭一つ抜けているリャンと関口を中心とした攻撃を仕掛けてくる仙台に、札幌DFは苦しみますが、どフリーで枠に飛ばせないFWがいたりと仙台も札幌同様フィニッシュの精度を欠いているおかげで、事なきを得ます。

札幌もショートパスを繋ぎながら、守備の脆いところを狙って(どうしてもこの辺で手数が多すぎる感はあるけれど)攻撃を仕掛けますが、札幌に籍のある仙台キーパー林や仙台DFが立ちはだかり、先制点を奪うことが出来ません。岡本→キリノへの意表を突いたスルーパスなんかが合ったり、前半終了間際には波状攻撃があったりと、決定的な場面は幾つか作れていたんですけどね。ヤスは外から中に入ってくると良い感じです。

いつもの電池切れが懸念される後半。札幌は個人で仕掛ける動きを増やし、さらに仙台ゴールへと仕掛けていきます。が、林が。林が。そんな中の51分、左サイドでボールを受けた上里がクロスともシュートとも言えないようなボールを無回転で放ち、さすがにクロス待ちで虚を突かれたか、林も対応仕切れず、仙台のゴールネットを揺らし、札幌が先制します。

この得点後、急にラインを下げてしまった札幌はピンチの連続。しかし今日は札幌ゴールキーパー荒谷が好セーブを連発です。良く集中していました。何とかしのいで時間を使っていきます。

得点後弱気になったイレブンを見て、監督は61分に中山を投入。替えられる選手は勿論岡本。そして布陣も3-5-2に変更しました。前節と全く同じ時間、選手ですが、前節は追いかける展開、今節は追加点を奪いにいく時間帯ということで状況は違いますが、どちらも攻撃的なチェンジ。しかしこれが裏目に。

札幌は3-5-2になったことで、両サイド1枚になってしまい、特にリャンの居る右サイドから、面白いように組み立てられてしまいました。これは監督もリスクは織り込み済みだったようですが、前に行くFWと下がりたいDFとで、結局間延びしたまま試合を進めてしまうことに。潤滑油的に投入された元気もあまり試合に絡めず。ならば、今日は前半から良いところ無く、空気過ぎた宮澤を大伍と変えるなり、大伍をSBに入れて上里をボランチに戻すなりしても良かったのではないかな。結局85分に砂川と交代になりますが、少し遅すぎた交代となってしまいました。まあ結果論ですけど。

サイドが手薄になってしまった札幌の弱点を執拗に狙ってくる仙台。札幌は人数を揃えていても、なぜかスルスルとボールを回されてしまいます。3バックになってもバイタルが空きっぱなしな中、何度も危ない場面を瞬間移動のような素早さでボール奪取するダニルソン素晴らしい。

2人を見なくては行けないことで、守備に終われる時間が増えた征也ですが、何度か最終ラインまで戻って防ぐシーンもあったものの1対2で狙われ続けてはさすがに防ぎ切れません。なぜか後ろのソンファンが居なかったりと、守備は相変わらずおっかない。そんな79分、関口にサイドから中にえぐられ、征也がここで付ききれず綺麗なクロスを上げられてしまった札幌は、中原にクロスを合わせられ、失点してしまいます。吉弘が競り負けた事が直接の失点原因なのですが、右サイドで数的不利になりっぱなしのまま、征也が消耗させられてしまった事も影響しました。

ここから砂川、上原といつもの交代カードを切り、再び攻勢に出て何とか追加点を奪いたい札幌ですが、最後まで林と仙台DFの堅い守備を崩しきれずに試合終了。上位仙台を相手にした試合でしたが、勝つチャンスは多かったので残念な結果となってしまいました。これで第2クールは7試合で得た勝ち点は7。順位も9位にまで落とし、3位仙台との勝ち点差は15のまま。昇格を狙っているなんて、おいそれと言えない状況になってしまいました。

それにしても、征也のシュート精度は深刻です。どうしてしまったのか。この日も2回ほど決定的なチャンスがあったのですが、1本はミートしきれず、もう1本は枠に飛ばすことが出来ませんでした。オフザボールだと、中に入ってくる動きを見せるのですが、ボールを持てば相変わらず外方向にしか行けませんし、クロスのバリエーションは増えているので、2列目に置いておくよりも、今季構想の1つだったSBをもう一度試してみても良いんじゃないのかなと最近思います。後ろは色々コンバートするのに、前はさっぱりなんですよね、監督。まあ、キャンプでコンバートされた選手が出ていないだけという事も言えますが。

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