GWの連戦を3勝1分けと負けなしで消化したコンサドーレ札幌。第14節は一週間の間を空けて、アウェーで徳島と対戦です。札幌はここ5試合で11得点と、攻撃陣が遂に爆発し始めています。一方で守備を見ると、5失点という数字を見れば改善されてきた節もありますが、無失点で終えた試合はいずれも10人で防ぎきったものであり、11人いた試合は人数が居てもあっさり失点していたり、MFとDFの距離感であったりと、まだまだ不安を残しています。

シュート数、被シュート数は序盤と比べて特に増えてきているわけではないので、得点の増加は決めるべき所でしっかりと決められるようになってきたということだろうか。相手の前でばかり回すのではなく、崩す形が作れるようになって来たのもあります。あっさり失点してしまう守備ブロックの構築に関してはまだまだ時間がかかりそうです。

2009J2 第14節

コンサドーレ札幌 3 – 3 徳島ヴォルティス

■得点者:
札幌/18′ 西 19′ キリノ 54′ キリノ
徳島/49’徳重(PK) 74′ 菅原 77′ 登尾
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:西嶋 趙 吉弘 西
MF:宮澤 ダニルソン 藤田 クライトン 岡本
FW:キリノ
■サブメンバー:
GK:高原
MF:芳賀 砂川 上里
FW:上原
■交代選手:
58分:岡本→砂川
62分:ダニルソン→芳賀
76分:宮澤→上里

疲労を考慮してか、パフォーマンスが落ちているのを気にしてか、キャプテンのMF上里が外れFW宮澤とMFダニルソンのボランチコンビで挑みます。それ以外は前節と同様のメンバー。左右逆のSBコンビも継続。初得点を決めたFW上原もベンチ入りしています。ルーキーながら順調に第3FWの位置を確保しつつありますね。外れているFW横野、FW石井の奮起にも当然期待しているわけですが、サブの人数が限られるJ2では、複数ポジションをしっかりとこなせないと出場は厳しいかもしれません。謙伍は右サイドで試されていましたが、どうやら監督の要求するプレーは出来ていない?

この試合はなぜかクライトンへのマークが甘かったと、寄せても1人だったので攻撃時にはクライトンが自由にパスを出せる状態でした。それに加えてボランチに起用されている宮澤も、攻撃時においては持ち味を発揮し、長短のパスを織り交ぜ札幌が面白いように試合を進めて行きます。なんだろう、いろんな展開があってなんだかサッカーチームみたい。あ、サッカーチームでした。そんな札幌の先制点はクライトンのコーナーキックから。前半18分、右からのコーナーを西が相手マークをうまいこと外し、ヘディングでゴール。ようやく大伍にも今シーズン初ゴールが生まれました。その直後の19分、インターセプトからボールを奪った札幌がクライトンに渡し、そこから前を向いてすぐに前を走るキリノへ。キリノは飛び出して来たキーパーと、相手DFを交わしてゴールを奪い、あっという間に2点差。うん、今日は貰ったなという前半の試合運びでした。

しかしホームで無様な試合は見せられないと、徳島も後半攻めに転じ、慣れない左SBに就いている大伍の裏を攻められ、FW佐藤を倒してしまいPK献上。この判定は結構微妙な感じがしましたけども、西嶋しかある程度安心して見ていられるSBが居ない札幌にとっては、今後も相手に徹底して相手に攻められるポイントではないかなと思います。芳賀が入ったときには高さの部分でギャップを作られ、攻め込まれていますし。

後半開始早々に、PKながら1点を返されこれまでなら不穏なムードが漂って来るところでしたが、最近はちょっと違うコンサドーレ。この後の後半9分に、キリノが中盤で宮澤にボールを預け、そのまま前へ。宮澤からクライトンへとボールが渡り、クライトンはここで珍しくワンタッチでキリノへ。いつもなら2タッチ3タッチと少しドリブルする所でしたが、キリノの動き出しと徳島陣内の広大なフリースペースを見逃さず、すぐにボールを前へ出します。スピードに乗ってボールを受けたキリノは相手DFを左手でしっかりと抑え、冷静にゴールへ流し込みます。開始直後に1点差に詰め寄られ、浮き足立ってしまいそうな感もありそうな場面でしたが、再び2点差に戻します。シュート上手いなあキリノは。

諦めない徳島と、徐々に疲労で出足が鈍る札幌のプレッシングによって、試合は前半から一転して徳島ペース。運動量が落ちると、後ろで跳ね返す守備力がない今の札幌には厳しい展開となってしまいます。押し返す事も出来ないまま、後半29分には菅原に、その3分後にはセットプレーから登尾に頭で決められ、あれよあれよという間に同点。2点リードから逃げ切れません。まあこの3点目はボールに触れなかった荒谷のミスでしたが、その後も監督コメントにあるようにいつ4点目を取られてもおかしくない展開。守備固めで入れたはずの芳賀が全然利いていないのが痛かったですね。他が止まっているのだから芳賀1人でどうなるわけでもないですが。

それでも最後まで勝ち越しゴールをと、何とか攻めに出るものの、決勝点は奪えずに負けに等しいドロー。優位に進めながら勝ち点2を逃す展開となってしまいました。3点取れる攻撃力と、11人揃っているとポコポコと失点してしまう脆い守備が現段階の札幌。リードしたら誰か退場になればいいんじゃね?なんて短絡的な考えも無いことはないですが、あくまでも冗談です。

こんなことまで教えにゃならんのかと、匙を投げることはせずに、監督はリードしたときの状況に応じた守り方も、粘り強く選手達に教えてやって欲しいなと思います。上から言われたことに対しては過剰に守ることは既に証明済みですし。いくら今は3点取れてるといっても、平均2得点取り続けられるチームなんかは稀なわけで、せめて2失点未満に抑えてくれないと攻撃陣のモチベーションも下がってしまいます。疲れが見え、普段以上に集中を欠く場面が目立つCBを代えるのも1つのカードではありますが、さて監督は次の試合までにどう修正してくるでしょうか。

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