今シーズン、ここまで7勝1分と負け無しで首位を走るセレッソ大阪を叩いて、ホーム初勝利、そして2連勝を飾れるなんて最高じゃないか。やってやろうじゃないか。そんな思惑通りに事が進めば嬉しい、ホーム4試合目のJ2第9節。札幌は前節、ザスパ草津から逆転勝ちを収め、勝ち星が遠く、停滞していた流れを断ち切ってこの試合に臨むことが出来ます。

セレッソは今年の昇格最有力チームであり、香川、乾、カイオ、マルチネスを中心に、試合平均2得点という攻撃力で試合をものにしてきています。攻撃の時間が長い分失点も少なくここまで8試合で5失点。しかし札幌としても、同じく昇格を目指しているライバルな上に、試合会場は札幌ドーム。1年と1週間ホーム勝利から遠ざかっていますから、強豪が相手といえどもこれ以上負けるわけにはいきません。

2009J2 第09節

コンサドーレ札幌 4 – 1 セレッソ大阪

■得点者:
札幌/6′ 岡本、41′ キリノ、49′ 西嶋、73′ クライトン
大阪/19′ 香川
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:西 趙 吉弘 西嶋
MF:上里 ダニルソン 藤田 クライトン 岡本
FW:キリノ
■サブメンバー:
GK:高原
MF:芳賀 砂川
FW:宮澤 上原
■交代選手:
74分:藤田→砂川
82分:岡本→上原
89分:キリノ→宮澤

スタメン11人は前節と全く同様のメンバーです。セレッソの3-4-2-1に対して札幌は基本布陣である4-2-3-1で臨みました。3バックと言うことで、最終ラインのスペース、サイドの優位性を有効に使って勝負していきたい。岡本ヤスは完全にスタメンに復帰だろうか。大伍と上里はヘアスタイルチェンジ。大伍は短髪茶髪化してました。クライトンも白毛エクステ続行中。覚醒中のキリノもヘアバンドつけてます。験担ぎ、は無いかもしれませんが、バンドしてから調子が良いのでこの試合も期待です。なおこの試合には、関東でリハビリを続ける箕輪も遠路はるばる駆けつけてくれたようですね。おお、ミノさん。心強い。5番の闘魂注入。

試合はホームということもあって(アウェーでも主にそうなんですけど)、序盤から札幌が勢いよくセレッソ陣内へ攻め入ります。開始1分にはこぼれ球からダニルソンが強烈なシュートを放ちますが、これは惜しくもバーに弾かれてしまいます。惜しい!しかし、今日はなんだか雰囲気が違うぞ札幌。何かやってくれそうな雰囲気ムンムンです。試合前には、監督が選手のプライドをくすぐるような発言をしていたそうなので、それも影響したのか、相手が首位のセレッソだからかいつも以上に気合いが入っていたのかもしれません。

6分、DFソンファンのロングフィードから左サイドのMF岡本へ。1トラップで相手DFを交わした岡本は、そこから迷い無く中へスライドするようにドリブル、ドリブル、堪えきれずにバランスを崩したDFをさらに交わして、そして右足でニアへグラウンダーのシュート!これが決まって札幌が幸先良く先制します。ゴール後にはパスを出したソンファンや荒谷とハグ。ゴールまでの流れを見るに、狙っていた形のようですね。この試合の岡本は他にも決定的なパスを送るなどキレキレ。体幹が強くなった印象のある、今年の岡本。この得点時にも相手DFと当たっているのですが、すぐに持ち直してドリブルを仕掛けたり、当たられても去年までのように簡単にはじき飛ばされることも無くなりました。この調子なら、SBばかりに気を取られて実は駒不足気味だった左SMFも、岡本に任せてよさそうです。

しかし相手はセレッソ大阪、攻撃力は札幌より上。乾と香川のゴールデンコンビに札幌ディフェンスは手を焼きます。しかし無闇に飛び込まず、守備ブロックをしっかり作っていたので、ドリブルで抜かれはすれども、それほど決定的な場面は作らせず。が、ならば1人で行けば良いんでしょとばかりに前半19分。香川が乾とのゴールデンコンビプレイからボールを受けてソンファンを股抜きで交わし、2人交わし、キーパーの荒谷まで交わして余裕のゴール。岡本がドリブルのキレで持って言ったのに対して、香川は柔らかいドリブルでこねこね。なんという選手。

これまでの試合ならここで気落ちしてしまっている札幌イレブンですが、前節も逆転勝ちを収めており、少しずつ精神的にも成長しているのかもしれません。攻撃の手を緩めずに果敢に攻め続けます。

41分、札幌のクリアボールをセレッソDF藤本がトラップ。しかしこのトラップが大きく、藤本から離れてしまいます。それを見逃さないキリノがあっさりとボールを奪って一気にゴール前へ。これを落ち着いて決めて札幌2点目!キリノは3戦連続ゴール。勝ち越しに成功し、後半に向けていい流れで前半を終えました。

これまでの試合だと相手はかなり引いている場面が多かったのですが、セレッソは3バックな上に、前から競ってくれるので後ろのスペースが広大。札幌選手の多くが持つ武器であるスピードを活かすには十分でした。前線は迫力のあるタレントを揃えながら、採用している布陣の事もあって、後ろはかなり手薄な印象。まあ連続失点を続けて居ますし他所の事言っている余裕は札幌にはないのだけど。

セレッソの守備があまりガツガツ来なかったので、いつもより正確にパスを回すことが出来ました。その分FKが少なかったのですが、この試合はCKからチャンスが。ここまで殆ど得点に結びついていない札幌のCKなのですが、後半開始直後、上里のCKから西嶋がドフリーでヘッド。これは惜しくも外れてしまいますが、その後の49分に再びCKを獲得した札幌は、同じような形で上里がCK。これを再びドフリーの西嶋が、今度はボレーで叩き込みます。セレッソは一度危ない場面を作られているのにもかかわらず、西嶋を無警戒。キリノとダニルソンが相手DFを押し込んで、より大きなスペースを西嶋にプレゼントしてくれたことで、落ち着いて蹴ることが出来たかなと思います。それにしても難しいのをダイレクトでよく枠に打ったなあ。

焦りの色を隠せないセレッソはこれまで以上に人数をかけて攻撃に出ますが、2点差ついていることで札幌ディフェンスもそれなりに守る事が出来ています。ダニルソンも球際に強くいきながらこの試合はノーカードで終えることが出来ました。初のフル出場。キリノに続いてダニルソンも徐々に調子を上げています。

そして73分、セレッソの決定的な場面を防いだ札幌のカウンター炸裂。ピンチの後にチャンス有りの言葉通りに、キリノからパスを受けたクライトンが、FWのような動きを見せてドリブルで独走。クライトンはあまりスピードのあるタイプでは無いけれど、それ以上に相手DFが遅かった。クライトンのシュートは飛び出してきたGKキムに弾かれてしまいますが、流れが来ているときには得てして良い形が続くものです。こぼれたボールは詰めてきていたDFの方ではなく再びクライトンの足下へ。クライトンがこれを見逃すはずもなく、ガラ空きのゴール中央へ落ち着いて左足で流し込んで決定的な4点目。ゴール後、「お前ら待たせたな、ホイッスルまであと少しだ。気持ちを切らさず最後まで戦おう」とばかりに、サポーターに向かって吼えるクライトン。左胸を拳で叩き、気持ちが入っている様を見せてくれました。震えた。

そしてこのまま試合終了。4-1というスコアで、1年と1週間ぶり、そして今シーズンホーム初勝利を飾ったのでした。やったー!シュートも21本と今季最多。闇雲に打てばいいとよいというものでも無いですが、打たなければ入りませんし、シュートで終わらせることが出来れば守備の時間も稼げる事が多いので、今後も積極的に狙っていきましょう。

少しずつチームとしてのまとまりを見せてきてはいますが、まだまだ守備の場面、マークの受け渡しや、人数が揃っていても止めきれない事も多く、課題を多く残しています。攻撃に関してももっと得点出来た試合でしたし、個人レベルももっとレベルアップしていかなくてはいけません。ただ、ようやく気持ちを落とさずに、前を向いて戦える試合が出来ていますし、後1勝で成績も五分に戻せます。勝ち続けることで個人もチームも上向いていければいいな。

次節は1週間後、横浜FCとアウェーで対戦。横浜も今節初勝利を上げており、油断なりません。横浜の樋口監督は、昨年は大宮で、その前は山形で指揮を取っており、アグレッシヴなサッカーが持ち味。中盤での激しいボールの奪い合いが予想されます。相手をいなしてこちらの優位な展開に持ち込み、連勝を続けていきたいですね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で