ともに1勝1分3敗という成績で揃えたロアッソ熊本と対戦となる第6節。
どちらのチームにとっても勝ち点3を獲得し、上位進出への足がかりを掴みたい試合でした。札幌はアウェーの試合ですが、熊本はキャンプでも利用していた地域であり、MF岡本の故郷でもあります。昇格候補に挙げられながら戦術がかみ合わずに未だ下位に低迷していますが、そろそろ前評判通りの戦いを見せ、勝利したいところ。

2009J2 第06節

コンサドーレ札幌 0 – 4 ロアッソ熊本

■得点者:
札幌/なし
熊本/13′ 木島、27′ 山本、35′ オウンゴール、62′ 中山
■スターティングメンバー:
GK:荒谷
DF:芳賀 趙 吉弘 西嶋
MF:上里 ダニルソン 藤田 クライトン 西
FW:宮澤
■サブメンバー:
GK:佐藤
MF:岡本 砂川
FW:キリノ 上原
■交代選手:
36分:上里→キリノ
45分:芳賀→砂川
60分:ダニルソン→上原

6試合目にしてキーパーを優也から荒谷に変更した以外は、岡山戦と同様のメンバーで試合に臨むコンサドーレ札幌。そろそろ大枠が固まってきた感じだろうか。攻撃に分のある選手ではなく西が左サイドにいるのは、守備を考えてか連係面を見てだろう。相変わらずサブにDFが居ませんが、それについてはもう慣れてきました。この試合、ルーキー上原がベンチに。キリノも間に合ってベンチ入りです。謙伍はまたしてもベンチ外。岡本は残念ながら凱旋試合で先発とはなりませんでした。

対してホームのロアッソ熊本。
攻撃には経験のある元名古屋の藤田俊哉、中盤の底には元京都の石井が加わって軸ができ、2トップはスピードのある木島と、甲府から移籍してきた宇留野。控えにはガンバから完全移籍した中山もいます。市村、河端、小林という元札幌の選手も所属しており、負けられません。

試合は札幌が4対0で見事熊本に勝利。だと良かったのですが、逆に大敗。
熊本の4得点はJリーグ加入後最多だそうです。ということで、またしても(悪い方の)記録を作ってしまった札幌でした。札幌は特に中盤の運動量が少ないことと攻守の切り替えが遅く、相手にスペースを与えて続けてしまったので、こういった結果になってしまうのも当然と言えば当然です。

守備では、人数は揃っているのにボールばかりに意識を向けてしまい、人やスペースが見えておらず相変わらずバランスを崩してしまいます。人数をかけてボールに寄せていくので、どうしても逆サイドにはスペースが出来てしまう。中盤と守備とが分断していたせいで肝となるプレッシングが中途半端になるのと、ボールホルダーに人数をかけすぎてしまうので、それほど精度が高くなくてもボールが通ってしまいます(技術のある選手なら尚更容易に)。スペースを狙われる事を警戒して出足は遅くなる。尚更プレスがかからなくなる。そうなると、足が出てこないので今度はドリブルで切り裂かれるという悪循環。

それでもダニルソンは攻撃の面で徐々に合ってきていましたし、征也のシュート意識の高さ、復活したキリノも相手を引きつける動きや惜しいヘディングを見せるなど、良い部分も少ないながらありました(本当に少ないのですが)。征也は何度もゴール前に顔を出し、惜しい場面を作っていました(無得点でしたが)。

前半の途中で上里がキリノと交代し、前半41分にはクライトンも主審の目の前で足の裏を見せてスライディングし、一発レッドで退場。配球役を欠いては反撃もままなりません。

それにしても、宮澤のシュート意識の低さはどうにかならないのかな。前半も後半も、打てるチャンスはありながら自滅しています。特に前半10分のシーン、左サイドのクライトンから絶好のクロスももたついてしまい、打たずにまた征也に戻してしまったシーンには唖然。中央のダニルソンからグラウンダーの外へのボールを左サイドに開いていたクライトンが受け、ドリブルで持ち込んで良い形でクロス、征也が相手2人を引きつけて中央で潰れ役となりと、お膳立てはバッチリだったのに、11番はボールを受ける準備が全く出来ておりませんでした。FWがあの位置で。フリーだったのに。逆にその直後の前半13分、熊本の木島はクロスからのボールを落ち着いて切り返し、しっかりとシュート。先制点を上げています。

これで札幌は16位に後退。次節はダニルソン(この試合で早くも累積警告4枚目)、クライトンを欠いて臨むことになります。国内選手主体になることで、これが逆に良い方向に向くこともあるだろうか。

敗戦のショックについて、

「あったら嬉しいんですけど。逆に、あった方が嬉しいと思います。やっぱり悔しさがないと改善できません。それが5試合過ぎてるんですけど、なかなかそういうところが改善できてないんじゃないかと」
【J2:第6節 熊本 vs 札幌】石崎信弘監督(札幌)記者会見コメント(09.04.05)

と、監督に言われてしまうチームに蔓延するメンタルの弱さを、早いうちにどうにか改善していかなくてはいけませんね。難しい部分なんでしょうけど。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で