鳥栖との対戦で勝利しましたが、攻守に渡り戦術が機能せず、まだまだ未成熟なチームの課題が浮き彫りとなったコンサドーレ札幌。選手のポジション変更なども行いながら、より選手が機能する布陣を探っていきます。

第3節の相手は、札幌同様にJ1復帰を目指すヴァンフォーレ甲府。昇格を目指すライバルとしては負けられない相手。

2009J2 第03節

コンサドーレ札幌 1 – 2 ヴァンフォーレ甲府

■得点者:
札幌/60’西嶋
甲府/21’大西(FK)、24’大西
■スターティングメンバー:
GK:佐藤
DF:藤田 趙 吉弘 西嶋
MF:クライトン 西 上里 ダニルソン
FW:宮澤 キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
MF:芳賀 砂川 岡本
FW:石井
■交代選手:
45分:ダニルソン→砂川
69分:藤田→岡本
75分:キリノ→石井

札幌はシステムを再び4-2-3-1に戻し、各選手のポジションも、練習で行っていたように若干変更。左サイドだった西がボランチに、ボランチだったダニルソンが左サイドへ。FWの宮澤が右サイドに入りました。まだまだベスト布陣は手探りの段階です。

前節の勝利を自信に繋げたいところですが、内容の悪かった鳥栖戦から1週間で劇的に改善することは難しく、甲府の前線を捕まえきれずに危険なシーンが続出。前半は完全に甲府にゲームを支配されてしまいます。

そんな前半21分、大西のFKが風に乗って(優也も目測を誤って)そのままゴールへ。なんとも拙い感じで3試合連続セットプレーから失点を喫してしまいました。これで気落ちしたのかその2分後に再び右サイドを崩されると、マラニョンに対してCB2人も含めて4人が付いてしまうという失態。いわゆるバイタルエリアがぽっかりと空いてます。甲府の選手は3人、札幌はというと西嶋1人。マラニョンが札幌守備陣の隙間から折り返したボールを大西が落ち着いて決めてこの日2点目。あっさりと突き放されてしまいます。ボール保持者に注意が行きすぎて守備が崩壊。後半も集中を欠いた守備が多くあり、どうにも雑なプレーがこの日も目立ってしまいました。

いい動きを見せたのは征也。守備はダメダメでしたが、やはり前にスペースがある時はスピードを活かして面白い展開が見られます。後半は1列前に上がり、本来の右SMFでプレーし、1アシスト。前の方が活きるかなあ。そうすると、その後ろには守備の出来る芳賀辺りがやはり必要になってくるのではないかと思います。大伍のSBも守備がそれほど出来ているわけではないので、厳しくなってきます。まあこの試合、守備に関しては全体的にダメダメでした。頼みのソンファンも集中切れる時間帯が多くて、不安定でした。どうしたんだ。

まだ3試合ですが、石崎監督の試行錯誤が選手にも迷いとなって伝播してしまってんのかなあなんて風にも思います。三浦監督の2年間は、選手・システムはほぼ固定、守備はリトリート、攻撃はロングボール放り込みダヴィ行ってらっしゃいorセットプレーと、自分たちから考えてアクションを起こすというのは殆どありませんでした。

それが今年から、流動的なシステム起用とポジション変更、プレッシング、「チャレンジ&カバー」、人数をかけた攻撃と、真逆になって、でもまだ3ヶ月弱。開幕戦となった仙台戦ではおぼろげにその一端を垣間見る事が出来ましたが、そうそう容易く切り替えられるというものでもないんでしょう。去年までの主力で先発し続けているのも西嶋、西、藤田、クライトンだけですし、チームは1から再構築を行っている状態です。平均してそこそこ力を出せるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

キリノ&ダニルソンもまだまだその能力を見せてくれているとは言い難い状況ですし、クライトンはトップ下でかなり厳しくマークされています。ボール保持は出来ているんですけれど、そこからゴール前までシュートまでがまだ時間がかかってしまいます。そして相手の守備が揃ってしまうと。もっとシンプルに繋いでも良いんじゃないかと思う場面が多くて気を揉んでしまいます。

攻撃にアクセントを付けられる選手では砂川がいますが、彼が入る事で流れを変えることが出来るにしても、現状は長くてもハーフタイムからの45分。残りの時間は他の選手で組み立てていかなくてはいけません。ベテランに頼るばかりではなく、大伍、謙伍、宮澤、岡本ヤスあたりの前目の若手選手は、もっともっとがむしゃらさを出して積極的になって良いと思うんですよね(大伍は今年ポジション柄後ろに居る事が多いですけれども)。謙伍はこの試合で何度か見せてくれましたが、もっと相手DFが嫌がる動きをトライし続けて欲しいなと思うわけです。前向きなチャレンジには周りからフォローも付いてくるでしょうし。

「お前に華麗なんて言葉が似合うと思うか、泥にまみれろよ」
(by 魚住 -スラムダンク第28巻より-)

個人個人で役割・能力は違ってきますが、特徴を理解して活かせるような攻撃面での「チャレンジ&カバー」も、早く見られるようになるといいなと思います。

休む間もなく25日にはホームの札幌ドームで湘南戦が控えています。難敵ですが、開幕戦のスタイルを取り戻し、より磨きをかけて、前半から90分積極的に戦う姿勢を見せてくれる事を期待してます。

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