ホーム札幌ドームでの初戦を落としてしまったコンサドーレ札幌。第2節はアウェーでサガン鳥栖と対戦です。降雪によって宮の沢での練習が思うように進まないアクシデントもありましたが、それを見越して熊本でのミニキャンプを敢行し戦術を確認。勝ち点3を目指し試合に臨みます。

2009J2 第02節

コンサドーレ札幌 2 – 1 サガン鳥栖

■得点者:
札幌/86’砂川 89’キリノ
鳥栖/88’島田(FK)
■スターティングメンバー:
GK:佐藤
DF:藤田 趙 吉弘 西嶋
MF:クライトン 上里 ダニルソン 西
FW:宮澤 キリノ
■サブメンバー:
GK:荒谷
MF:砂川 芳賀 岡本
FW:石井
■交代選手:
68分:ダニルソン→砂川
76分:宮澤→石井

メンバー、システム共に前節から変更がありました。MF岡本、FW石井が控えに周り、MF藤田、FW宮澤がスタメン起用され、システムは4-4-2(3-5-2)に。中盤は、ボックスにしてはクライトンが中央寄りのアシンメトリーな形。前半は右に出来たスペースを、クライトンであり、上里であり、藤田でありと流動的に使うというもの。クライトンは左サイドにも積極的に顔を出し、攻守に渡って上下左右によく動いていました。大伍があまり攻撃に参加してこなかったので、4-3-1-2のように下げてみましたが画像はあくまで参考です。

後半になるとメンバーはそのままにさらにシステムを変更。練習でもやっていたような4バックの右サイド、征也が極端に高い位置を取る変則的な形になり、3-5-2に近い状態。それに加えて西嶋もオーバーラップを仕掛けるため2バックにも近い時間帯もあり、点を取るためにより前掛かりになります。この部分に関しては複数ポジションを試しているおかげで混乱無く移行していたように見えました。どのフォーメーションもまだ試行錯誤といった感じではありますが。

高い位置から守備を仕掛けてくる鳥栖に対して、スペースではなく足下へのボールが多くなってしまった札幌。前半からクライトンを中心にボールキープは出来るものの、なかなか良い形でフィニッシュまで持って行けません。周りにいる選手のフォローや動き出しもまだ少なく、起点となるクライトンにマンマーク気味に付かれると現状厳しいです。この日抜擢された宮澤や、左サイドでプレーした西のパフォーマンスも低調でした。宮澤もキリノも前線からの守備はある程度出来ていたのですが、前の選手がこの試合のように攻撃に参加出来ないと、去年と同じようにクライトン→キリノというワンパターンなものになってしまうので苦しいです。キリノはダヴィほどフィジカルでごりごり行くタイプでは無いですしね。ボランチの上里、ダニルソンと合わせて、連係はまだまだ改善していかなくてはなりませんし、していってくれないと昇格は見えて来ないでしょう。

守備では不用意なパスミスも散見され、そこを奪われてのカウンターで肝を冷やす場面も多くありました。後ろでのパスミスは本当に怖い。即失点に繋がるので、絶対にやってはいけないミスです。減らしましょう、無くしましょう。

札幌は高い位置からプレッシャーをかけてくる鳥栖の守備に苦しみなかなかフィニッシュまで持ち込めず、鳥栖は札幌のパスミスから時折カウンターを見せるも最後の精度を欠き互いに無得点のまま膠着状態が続いていましたが、選手交代によって試合が動きます。

長い時間交代枠を使わずに集中していいリズムで守れていた鳥栖でしたが、後半40分、DF磯崎に替えてDF谷田が入ったことにより、結果として守備の集中に少し綻びが。そこを見逃さずに突いたのが、同じく後半から交代で入ってきたMF砂川。後半から高い位置を取っていた右サイドの征也からのクロスが流れてきたところを、左サイドからどんぴしゃボレー炸裂。中央の選手が誰も触れずにいたので、外へ流れていくのかなと思ったのですが、その外から仕事人はやってきました。お見事。一緒に観ていた友人と、砂川は仕事をする男だよと話していた矢先の出来事。ほんとにやってくれた。最高だ。

しかし、その劇的な砂川の先制弾の後がいただけません。
鳥栖ボールで再開後、与えては行けないところであっさりとファールし、FK献上。今年草津から鳥栖へ移籍してきた島田に蹴り込まれてしまいます。島田は再三いいプレースキックを蹴っていましたし、この前にも同じような位置でFKをバーに当てていましたから、今度は危ないなと思っていたら。なによりも、札幌側がエアポケットのような、先制して少し集中を欠いたような様子だったのが残念です。最後まで集中しないとね。勿体ない。

ですが、今年の札幌はこれでは終わりません。残り時間が少なくなる中、ロスタイムにCKを獲得。その上里からのCKをキリノが頭で決め、これが決勝点となりました。キリノは前半から積極的に守備もこなしていたので後半途中でかなりバテていた感じでしたが、監督はそれでも替えずに待っていたところを決めてくれました。やった!

鳥栖の術中に嵌ったのもありましたが、それ以前に札幌の内容があまり良いものではなく、苦しい展開となった試合でした。それでも最後まで勝ち点3に拘る姿勢を貫いた結果キリノの決勝点が生まれ、2試合目で今季初勝利を飾りました。

得点後にバタついて失点してしまい、いつもならそのままドローか下手すると逆転負けを食うパターンだったので、メンタル面は強くなったのかなと感じます。苦しい展開でも勝利に繋げられる事が大事。リーグ戦での勝利は、去年の7月13日にフクアリで行われたジェフ千葉戦以来の実に8ヶ月ぶりです。長いトンネルでした。

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