豊富なアイデアとキレのあるドリブルを武器に、先発したこの2試合で既にチームの中心となっている感もある、18才のルーキーMF古田くん。彼のアグレッシブな姿勢は、
ボールを保持しながら攻め倦ねていたチームに風穴を開ける、目下、後半戦最大の補強になっています。


オランダのVVVフェンローに所属し、日本にいるときとは意識がガラッと変わって積極的にゴールを狙うようになったMF本田圭佑も、1対1はチャンスなんだと語っていました。それは、そこで相手に勝つことが出来れば、後ろのスペースを利用する事が出来、決定的なチャンスに繋がるからです。

これまで札幌の選手達は、相手選手がプレッシャーをかけてきた場合に、勝負にいかず、安全な方へとボールを回す傾向にありました。ドリブルで突っかけていくのはせいぜいMF岡本ヤスくらい。それでは、キープこそすれ相手の布陣を崩して、脅かす事には繋がっていきません。勿論、勝負するのも状況を見なくてはならないのだけれど、そればかりでは、決定的なチャンスというのはなかなか創り出す事は出来ません。

しかし、古田くんの場合、1対1は当然として、1対2の状況でも果敢に仕掛けていく方が多い。抜ききれない時もあるけれど、ドリブルもあるぞという選択肢を相手に植え付けることによって相手のマークを引きつけているので、コチラはフリーの選手が増え、ボールがこぼれた場合にも拾える可能性が高まりました。

これは考えすぎかもしれませんが、彼のアグレッシブな姿勢は、守備にも好影響を与えているように見えます。先日の東京ヴェルディ戦でも、DF吉弘とDF石川のCBコンビはラインを上げ、大黒の脅威があったのにもかかわらず、ラインを高く、コンパクトに保ち続ける事に成功しました。守備にも攻めの姿勢が見え始めています。吉弘はどの高さでもヘッドでクリアしたがりすぎて危ない場面も作っていましたが、まあそれはそれとして。

満を持して出場を果たした18才の若梟によって、停滞していた状況は好転したように見えます。これからマークもどんどん厳しくなってくるだろうけど、彼にマークが集まれば他が空くので、左サイドからの攻めもやりやすくなるでしょうね。彼のスタイルは他の攻撃的な選手にとっても刺激になっているはずで、硬直していたチーム内の競争にも好影響を与えていきそうです。

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