Take-Twoの2015年4−6月期、PC版発売で累計5400万本を突破した『GTA V』や定番タイトルのリピート、デジタル市場の拡大で増収


 

Take-Two Interactiveが発表した2016年3月期第1四半期(4-6月期)決算は、事前予想を上回る売上を見せるなど増収。純損益も黒字を回復しています(Non-GAAPベース)。

まずGAAP(米国の一般会計原則)ベースですが、売上高は2億7530万ドル(前年同期比+119%)、純損失は6700万ドル(前年同期は3540万ドルの純損失)、EPSはマイナス0.81ドル(前年同期はマイナス0.45ドル)でした。大幅増収を達成しましたが、収益や原価の繰り延べが含まれており、販管費も嵩んだことから赤字が膨らんでいます。

Non-GAAPベースの売上高は3億6640万ドル(前年同期比+142%)、純利益は3420万ドル(前年同期は1120万ドルの純損失)、EPSは0.31ドル(前年同期はマイナス0.14ドル)でした。『GTA V』や『GTA Online』『NBA 2K15』『Borderlands: The Handsome Collection』『WWE 2K15』が売上増に貢献しています。

デジタルコンテンツからの売上高は139%増の2億5400万ドル。ここでも『GTA』や『NBA 2K』『Borderlands』『WWE 2K』シリーズ、そして『Evolve』が貢献。

ゲーム内の仮想通貨やDLC、オンラインゲーム支出は47%増。デジタルコンテンツ販売の36%を占め、Non-GAAP売上高全体では25%の規模でした。また旧作のカタログ販売は6750万ドルで、『GTA』や『Borderlands』が堅調だったとのこと。

Rockstar Gamesのハイライトとしては、PC版が発売された『GTA V』(PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC)の累計販売本数が5400万本を突破(この3ヶ月間の販売数は約200万本)。『GTA Online』も無料コンテンツが拡充されました。2Kレーベルは『WWE 2K』のPC/iOS/Android版、『Evolve: Hunting Season 2 (DLC)』を展開。

今後の見通し

Take-Two/2Kの今後の発売予定としては、9月29日に『NBA 2K16』、10月27日に『WWE 2K16』、11月に『XCOM 2』など。また2017年3月期には『Mafia III』が発売予定です。

Q2見通しは売上高2億7500万ドル〜3億2500万ドル、EPS0.05〜0.15ドル(Non-GAAPベース)。通期見通しは売上高13億〜14億ドル、EPS0.75〜1.00ドルを据え置いています。

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