コナミの2015年4−6月期、1300万DL突破のモバイル版『パワプロ』など課金収益が好調で増収増益


 

コナミが6日に発表した2015年4−6月期の業績は、デジタルエンタテインメントの売上、営業利益が回復したことで増収増益となりました。

売上高は512億200万円(前年同期比+5.3%)、営業利益は64億8400万円(前年同期比+86.7%)、純利益は42億8200万円(前年同期比+159.9%)でした。

デジタルエンタテインメント事業

家庭用ゲーム機を含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は、前年同期比16.7%増の238億2900万円、営業利益は64億4900万円(+78.5%)でした。

モバイルゲーム分野において『実況パワフルプロ野球』が累計1300万DLを突破して順調に伸長しているほか、『PES CLUB MANAGER(ウイニングイレブン クラブマネージャー)』も全世界で配信が開始。また『ワールドサッカーコレクション』『クローズ×WORST』『プロ野球ドリームナイン』等も堅調だったとのこと。また海外では「Star Wars: Force Collection(スター・ウォーズ フォース コレクション)」や『PES COLLECTION』及び『実況倶楽部』が安定して収益に貢献。

家庭用ゲームでは『ウイイレ2015』の「myClub」モードの課金収益や、『プロ野球スピリッツ2015』のリピート販売も堅調だったとのこと。その他、アーケードの主力タイトルも好評でした。

健康サービス事業

健康サービス事業の売上高は175億8400万円(前年同期比-2.5%)、営業利益は4億5300万円(+124.9%)でした。
前年度に実施した大型施設の退店や受託施設の減少等により売上高は減少したものの、施設運営の効率化により費用は減少。新しいプログラムの導入などサービスの拡充により増益となっています。

ゲーミング&システム事業

カジノ関連のゲーミング&システム事業。売上高は68億2900万円(前年同期比+0.2%)、営業利益は6億3600万円(-50.2%)でした。北米市場を中心に商品ラインナップの拡充に伴う開発・メンテナンス等のサービス強化を行なうために人件費が増加したことや、商品許認可費用の先行投資により費用が増加。これにより減益となりました。

国内では2020年の東京五輪に合わせたカジノ施設の開業に黄信号が灯っており、海外を中心に展開。

遊技機事業

遊技機事業の売上高は30億6100万円(前年同期比-11.9%)、営業利益は2億3800万円(前年同期は5億6000万円の損失)でした。

新基準に対応したパチスロ機の最新作として、人気アニメ作品を題材にした『ガン×ソード』を発売したほか、昨年度に発売した『戦国コレクション2』の再販受注も堅調だったとのこと。

通期の見通し

通期の業績予想については、5月に発表した予想から変更無し。売上高2280億円、営業利益170億円、税引前利益160億円、当期利益95億円としています。

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