任天堂、DigiPenとシンガポールにゲームスタジオDGSの設立で提携。第1弾は3DS向けに年内開発開始


 

任天堂とDigiPen Institute of Technology(1988年に創設された、ビデオゲーム開発に特化した世界初の大学)は、シンガポールにDigiPen GameStudios(DGS)を設立することで提携したと発表しました。

任天堂とDigiPenの関係は深く、ビデオゲームプログラミングにおける中等教育以降のプログラム確立を目指した1994年の提携以来の付き合い。両社の長年に渡る良好な付き合いが、新たなゲームスタジオの設立に結びつきました。

今回設立されるDGSはまず、サードパーティーと共同でニンテンドー3DS向けソフトの開発を年内に開始。2016年後半頃までに発売する計画。その後は任天堂プラットフォームを含む(ただし任天堂に限定されない)その他の機種へ幅広く展開していく予定。幾つかのゲームに関してはシンガポールのメディア開発庁(MDA)から資金提供が行われるとのこと。

DGSはまた、MDAと任天堂の協力の下「DigiPenゲームカンファレンス」も今秋に開催予定。地元デベロッパーの発掘と育成を目的としたもので、選ばれたタイトルはニンテンドーeショップでのグローバル展開も計画されています。

DigiPen InternationalのCOOを務めるJason Chu氏によると、選ばれたゲームデベロッパーはDigiPenから3DS向けゲーム開発を行うための支援と指導を受けることができます。来年までに10程度のシンガポール産ゲームを展開したいとのこと。任天堂はこれらゲームのマーケティングサポートも行います。

「MDAはシンガポールのゲーム産業発展を目指すDigiPenや任天堂のような業界リーダーに対しての協力を惜しみません」とMDAのアシスタント・チーフ・エグゼクティブを務めるAngeline Poh氏は述べています。

「DGSと今回のような機会を持つことができ、またシンガポール内での力強い開発コミュニティをサポートを行なう機会を得ることができ、任天堂としても大変光栄に思います。ここからどんなユニークなゲームが生まれるのか楽しみにしていますし、グローバルの顧客へ向けたシンガポールデベロッパーの共有や促進を支援できる事にワクワクしています」と任天堂のライセンス担当ゼネラル・マネージャー山根隆雄氏は述べています。

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