コナミの2015年3月期、収益性の高いモバイル関連が好調で増収増益に。家庭用ゲームにも課金コンテンツ導入を推進


 

コナミは8日、2015年3月31日を末日とする2015年3月期の通期連結業績を発表。モバイルの好調により、増収増益を達成しています。

売上高は前年同期比0.3%プラスの2181億5700万円、営業利益は187.8%プラスの144億5100万円、純利益は94億7900万円でした。

連結業績

売上高:2181億5700万円(前年同期比+0.3%)
営業利益:144億5100万円(+87.8%)
税引前当期純利益:159億4700万円(+72.8%)
当期純利益:94億7900万円(+147.3%)

モバイルの好調で減収も増益に

家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は、7.1%マイナスの969億7500万円。家庭用においては、発売タイトルを厳選した結果、販売数は減少。毎回公開されていた地域別・ジャンル別・ハード別内訳グラフも公表されなくなってしまいました。『ウイイレ2015』は「myClub」のオンライン課金が堅調。

モバイルゲームでは『実況パワフルプロ野球』が4ヶ月で800万DLを達成するなどのヒットを記録(現在は1000万DL突破)。他にも定番の『プロ野球ドリームナイン』『ワールドサッカーコレクションS』『クローズ×WORST』『ドラゴンコレクション』などのタイトルが堅調に推移したとのこと。また海外市場向けの『Star Wars: Force Collection (スター・ウォーズ フォース コレクション)』や海外版ワサコレである『PES MANAGER』『実況倶楽部』も安定した収益を獲得しています。

そうした結果、営業利益は132億7200万円。前年度と比較して13.1%の伸びを達成しました。

デジタルエンタテインメント事業を含むその他事業の売上高・営業損益は以下のとおり。

セグメント別売上高

デジタルエンタテインメント:969億7500万円(前年同期比-7.1%)
健康サービス:733億4000万円(-4.1%)
ゲーミング&システム:338億2500万円(+7.0%)
遊技機:146億9100万円(+153.8%)

セグメント別損益

デジタルエンタテインメント:営業利益132億7200万円(前年同期比+13.1%)
健康サービス:営業損失9億1300万円(-77.3%)
ゲーミング&システム:営業利益63億2900万円(-13.6%)
遊技機:営業利益3億2200万円(前年度は19億1100万円の営業損失)

2016年3月期:家庭用にも課金型ゲームモード搭載を推進

2016年3月期の見通しですが、好調なモバイル分野でさらなるヒットタイトルの創出を目指します。家庭用ゲームでは、選択と集中により厳選されたタイトルをグローバル展開するほか、「モバイルの運営ノウハウを活かした継続運営型ゲームモードの搭載を進めていく」とのこと。『ウイイレ2015』の「myClub」は、今後もオンライン課金で継続的な利益貢献が期待。9月には『MGS V: TPP』も発売予定。

連結業績については、売上高2280億円、営業利益170億円、税引前利益160億円、当期利益95億円と2015年3月期並の見通し。

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