コンサドーレ札幌の2014年通期業績、売上高13億円台を回復し純利益を計上。債務超過も解消


 

コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブから、2014年12月31日を末日とする2014年度通期業績が発表されました。既に報じられている通り、今期は最終損益が黒字となり、負債総額が資産総額を上回る債務超過状態も解消。売上高も2年ぶりに13億円台を回復しています。

2014年度の売上高は13億2831.1万円(前年同期比+24.2%)、営業損失は4602.7万円(前年同期は1億4660.2万円の営業損失)、経常利益は4406.0万円(前年同期は5861.6万円の経常損失)、純利益は4681.8万円(+638.6%)でした。売上高の増加により、営業損失を圧縮することができました。とはいえ、まだ赤字が続いており、営業活動で黒字にすることは出来ずにいるわけですけれども。

売上高:13億2841.1万円
営業損失:4602.7万円
営業外収益:9725.5万円
経常利益:4406.0万円
当期純利益:4681.8万円

決算報告が簡略化されたため、これまでより見えにくくなった部分はありますが、広告料収入はサポートシップスポンサーが引き続き300を上回るなど増加傾向。結果、前期比36.1%の5億8812万円となるなど、興行収入や商品売上高など全分野で前期比プラスを達成しました。

興行収入は、目標にこそ届きませんでしたが、札幌ドームでの開催試合を増やして前期比プラスに。商品売上は小野獲得効果がズバリ的中。目標を達成しています。その他売上高でも移籍金収入が発生し、前期比でプラスとなりました。

興行収入:3億9035万円(前期比+18.4%)
広告料収入:5億8812万円(+36.4%)
商品売上高:9001万円(+17.0%)
Jリーグ配分金収入:1億328万円(+2.2%)
その他の売上高:1億5663万円(+21.0%)
売上高 合計:13億2841.1万円(+24.2%)

2015年度は売上高14億3450万円とさらなる売上増を目指しますが、J1昇格を目指してトップチームの人件費を増やしたことなどの影響により利益を圧迫。純利益は80.8万円の見通し。2014年度はJリーグクラブライセンスの制度を回避するために債務超過を解消することに成功しましたが、再び陥らないよう、引き続き経営基盤の強化が求められます。

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