コナミの2014年4-12月期、売上高は横ばいも増益に。家庭用ゲーム、サッカーゲームは減少続く


 

コナミから5日、2014年12月31日を末日とする2015年3月期第3四半期連結業績(2014年4-12月)が発表されました。

売上高は前年同期比とほぼ同じ1558億8900万円、営業利益は前年同期比31.7%プラスの97億3400万円、税引前四半期純利益は27.7%プラスの117億1600万円でQ3時点で通期計画110億円を超過、純利益は36.7%プラスの69億900万円でした。

デジタルエンタテインメント事業は減収増益に

家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は前年同期比5.1%ダウンの679億4300万円、営業利益は40.1%プラスの83億400万円でした。売上高は減少していますが営業費用を圧縮し、増益となっています。

スマートデバイス向けの『実況パワフルプロ野球』『プロ野球ドリームナイン』『ワールドサッカーコレクションS』『クローズ×WORST』『ドラゴンコレクション』等は堅調に推移し、収益に貢献。海外市場向けとしては、『Star Wars: Force Collection』や『PES MANAGER』『実況倶楽部』(ワールドサッカーコレクションSの海外名)が順調に登録者数を伸ばしているとのこと。

家庭用ゲームはさらに売り上げ減少

家庭用ゲームでは、『ワールドサッカーウイニングイレブン2015(Pro Evolution Soccer 2015)』や『実況パワフルプロ野球2014』等が発売。期間合計の売り上げは前年同期比85万本マイナスの634万本でした。最も売り上げが大きかった地域は欧州で248万本、日本は180万本、北米は194万本、アジアは12万本でした。

コナミ2015年3月期第3四半期 デジタルエンタテインメント事業

ジャンル別ではサッカーが295万本を販売。減少傾向が続くサッカージャンルですが、ワールドカップがあった今期もこれまでのところ前年同期比で77万本のダウン。今年は初めて新世代機(PS4、Xbox One)に対応し、グラフから売り上げに貢献していることは読み取れますが、苦戦が続いています。ただ今作ではオンライン課金のある「myClub」モードがあることで、継続的な利益貢献を期待できます。

アーケードゲームでは『麻雀格闘倶楽部』や『e-Amusement Participation』タイトルが安定。また『モンスター列伝 オレカバトル』や『遊戯王トレーディングカードゲーム』シリーズも人気だったとのこと。

その他セグメントは、

  • 健康サービス事業の売上高は551億4700万円(前年同期比-4.1%)、営業利益は5億2100万円(同-43.1%)でした。
  • カジノ事業の売上高は232億3100万円(前年同期比+4.2%)、営業利益は40億8100万円(同-26.1%)でした。
  • 遊技機事業の売上高は100億5500万円(前年同期比+99.6%)と売り上げがほぼ倍となり営業損益は黒字に転換。営業利益4700万円となりました。

Q3時点で期初予想を上回る部分のあるコナミですが、通期予想は据え置き。売上高2200億円(前年同期比+1.1%)、営業利益120億円(+55.9%)、税引前当期純利益110億円(+19.2%)、純利益700億円(+82.6%)の見通し。

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