バンダイナムコHDの2014年4-9月期、225億円規模となった『妖怪ウォッチ』や定番IPの貢献で増収増益を達成


 

バンダイナムコホールディングスから2015年3月期第2四半期(2014年4-9月)の連結業績が発表されました。『妖怪ウォッチ』関連が本格的に業績に寄与し始めたQ2は、売上高2593億3300万円(前年同期比+13.5%)、営業利益318億7500万円(20.8%)、経常利益333億8900万円(+16.9%)、四半期純利益212億7200万円(+8.5%)と増収増益を達成しています。

妖怪ウォッチが大きく貢献

最も伸びたのはトイホビー事業で、売上高は前年同期比31.7%増の1063億6600万円、セグメント利益は78.9%増の97億2100万円を達成。

好調の要因としては『妖怪ウォッチ』商品が人気であったほか、『機動戦士ガンダム』や『仮面ライダー鎧武/ガイム』、『烈車戦隊トッキュウジャー』などの定番IP、また女児向けIPの『アイカツ!』なども好調に推移したとのこと。海外では戦隊ものの『Power Rangers(パワーレンジャー)』シリーズも堅調な推移。

コンテンツ事業も好調

家庭用ゲームソフトを含むコンテンツ事業は売上高1304億4900万円(前年同期比+6.0%)、セグメント利益は221億400万円(+1.6%)。

国内のソーシャルゲーム・スマートフォン向けアプリゲームの主力タイトルが安定した収益を上げたほか、新規タイトル『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』『ONE PIECE(ワンピース) トレジャークルーズ』も好調に推移。

映像コンテンツと音楽コンテンツの連動展開を行っている『ラブライブ!』や『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) episode7 「虹の彼方に」』といった映像音楽コンテンツも好調に推移し業績に貢献したとのこと。

家庭用ゲームソフトは4-9月期に909万4000本を販売。海外販売が好調で、中でも欧州では前年同期の2倍以上となる373万1000本を記録しています。国内は前年を上回る50本を販売したものの、120万本以上ダウンし258万8000本(-32.3%)。北米は277万5000本(+36.6%)。上半期に限っては欧米の販売本数が国内を上回りました。

海外では前年度発売の『DARK SOULS II(ダークソウル2)』がPC版を中心に好調だったとのこと。

その他、主なタイトルの販売実績は以下の通り。

2015年3月期 上半期発売の主なタイトルの実績

  • 65万本 PS3/360、日米欧: NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストームレボリューション
  • 50万本 PS3/Vita/WiiU/3DS、日米欧: ワンピース アンリミテッドワールドR(レッド)
  • 40万本 Vita、日米欧: ソードアート・オンライン-ホロウ・フラグメント-
  • 40万本 PS3/Vita、日: 第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇

一方で、アミューズメント施設事業に関しては、事業立て直し施策を進めているものの、国内既存店売上高が前年同期比90.5%と前年を下回るなど、売上高279億3300万円(前年同期比-4.4%)、セグメント損益も1億6100万円の赤字となりました(前年同期は1億4600万円の赤字)。

妖怪ウォッチが225億円を売り上げキャラクター別売上トップに

キャラクター別売上では、本格的に収益に貢献し始めた『妖怪ウォッチ』がトイホビー事業において225億円の売り上げを見せて1位に。グループ全体の売上を見ても『機動戦士ガンダム』に次ぐ2位につけています。8月時点では100億円を見込んでいた『妖怪ウォッチ』関連商品売り上げは、通期で400億円を見込める規模に。

グループ全体の2014年上半期キャラクター別売上

  • 378億円(700億円):機動戦士ガンダム
  • 225億円(400億円):妖怪ウォッチ
  • 111億円(256億円):仮面ライダー
  • 120億円(241億円):スーパー戦隊(Power Rangers)
  • 115億円(224億円):ワンピース
  • 53億円(138億円):ドラゴンボール
  • 56億円(121億円):アイカツ!
  • 35億円(90億円):アンパンマン
  • 39億円(86億円):プリキュアシリーズ

(※括弧内は通期計画)

バンダイナムコHDではQ2の結果を受けて、通期予想を上方修正。売上高5200億円、営業利益500億円、経常利益520億円、純利益300億円を見込みます。

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