カプコンの2015年3月期第1四半期業績、新規の有力タイトル不在で減収も営業利益は75.3%増


 

カプコンは7月31日、2014年6月30日を末日とする2015年3月期の第1四半期業績を発表しました。売上高は前年同期比45.1%減の95億7500万円となったものの、営業利益は12億6800万円で75.3%増、経常利益は12億2300万円(同+6.3%)、四半期利益は7億6500万円(同-7.5%)となりましした。

メインのデジタルコンテンツ事業に目玉タイトルが不在であったほか、アミューズメント施設・機器事業が伸び悩み、また出版事業も減収減益となりました。その上で、売上原価の低減(119億4000万円→52億4900万円)や、販管費の抑制(48億6700万円→31億円)により、営業利益では大幅な増益を達成しています(最終損益では法人税等により減益となりました)。

『モンハン』依存が強まっているところが懸念されるカプコンですが、強力なIPを使わない手は無く、スマートフォン向けのアプリとして『モンスターハンター エクスプロア』を改めて発表。発表済みだった『モンスターハンター スマート』をリニューアルし、新たなタイトルとして2015年度中に投入予定です。

家庭用ゲームソフト

第1四半期の家庭用ゲームソフト販売のうち5割がDLCによるものでした。本編DLCの販売本数は70万本(13億円)。パッケージ版も70万本(14億円)で、国内が20万本、北米が40万本、欧州が10万本でした。通期ではパッケージ版900万本(国内520万本、北米260万本、欧州100万本、アジア20万本)、本編DLCが400万本の計1300万本の計画。

金額ベースではパッケージ290億円、DLC80億円の370億円。モバイル向け50億円とPCその他の80億円を合わせ、デジタルコンテンツ事業全体では500億円の売上を計画しています。

ハード別

4-6月の発売タイトルは、3DS『逆転裁判123 成歩堂セレクション』とPS3『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディションPlayStationR 3 the Best』の2本。

ハード別売上ではPS3/PS4が30万本、Xbox 360/Xbox Oneが20万本、NDS/3DSが15万本、Wii/Wii Uが3万本、PSP/Vitaが1万本、PCその他が1万本でした。Xbox One向けの『デッドライジング3』等のリピートが伸長したとのこと。

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