コナミの2014年3月期通期業績は減収減益に。サッカーゲームは3割以上の大幅減


 

コナミから8日、2014年3月期通期の連結業績が発表されました。売上高は2,175億9,500万円(前期比-3.7%)、営業利益は102億5,700万円(-53.1%)、純利益は117億8,900万円(-46.2%)と減収減益でした。

セグメント別売上高は、カジノ事業(旧ゲーミング&システム事業)が前期比+26.5%の316億円に拡大。遊技機事業も57億8,800万円と+7.2%を達成しました。一方で、主力のデジタルエンタテインメント事業は1,043億3,500万円と-10.3%、健康サービス事業も765億1100億円と4.2%減少しました。

サッカーゲームは400万本割れ

家庭用ゲーム機向けは、毎年恒例の『ウイイレ』シリーズ最新作『ワールドサッカーウイニングイレブン2014』が発売されたほか、『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』が発売。また『プロ野球スピリッツ2014』も国内向けに発売されました。

ゲームソフト販売本数を見ると、『ウイイレ2014』が対応ハードを絞ったことが悪手となったか、サッカーゲームジャンルは前期比-226万本と大幅減の389万本。500万本はおろか400万本にも届かず、943万本を記録した全盛期の4割ほどの規模に縮小しています。

野球ジャンルは『プロスピ2014』発売により97万本と11万本増加。メタルギアも『MGS V: GZ』効果で337万本と+22万本となりました。ただ、その他ジャンルが86万本減の259万本だったこともあって減少分を補えず、合計では前期比-280万本の1,081万本でした。

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地域別では北米の売上が3割近く減少。新規のヒットタイトルに乏しく、ソフトセールスは減少傾向が続いています。

コナミは2015年3月期の見通しとして、E3 2014等のショウを活用して『メタルギア』シリーズのプロモーションを行っていくほか、スポーツゲームに関しては PlayStation 4 や Xbox One への対応を進めていくとしています。

通期の連結業績は売上高は2,200億円、営業利益は120億円、純利益は110億円を見込みます。

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