任天堂の2013年46月期業績、WiiUが16万台出荷に止まり売上高815億円


 

任天堂から31日、6月30日を末日とする2014年3月期第1四半期業績が発表されました。売上高は815.4億円、営業損失は49.2億円、経常利益は148.1億円、四半期純利益は86.2億円でした。


売上高は前年同期比で約33億円減少していますが、営業損失は103.3億円から49.2億円へ縮小。また為替差益が寄与し、純損益は前年の172.3億円の赤字から86.2億円の黒字へ転換しています。

2013年4-6月期は、国内ではニンテンドー3DS向けに『トモダチコレクション 新生活』と『ドンキーコングリターンズ3D』がリリース。『トモコレ』は139万本(国内のみ)のミリオンセラーとなっています。

また旧作では『とびだせ どうぶつの森』が6月に海外ローンチを迎え、期中に119万本を販売しています(世界合計154万本/累計540万本)。『ルイージマンション2』も引き続き好調で、期中に143万本(国内48万本/海外95万本/累計265万本)を販売しています。

その他、『LEGO City Undercover: The Chase Begins』や『ファイアーエムブレム 覚醒』(欧州版)などが発売された2013年4-6月期の3DSは、ハードが140万台、ソフトが1,101万本のセールスを記録しました。

ただ、ソフトは前年同期比48.9%増と好調なものの、ハードは全地域前年割れとなっており、今後に不安を残します。特に最大市場の北米で伸び悩んでいます。6月のNPDレポートでは浮上の兆しが見えてきた3DSですが、任天堂以外のソフトメーカーからのサポートや発売タイトル数の少なさなど、依然課題を残しています。

期中における任天堂発売のパッケージタイトルが『ゲーム&ワリオ』(欧米版)のみだったWii Uは、失速ムードが続いています。ハードは16万台、ソフトは103万本でした。

任天堂はWii Uの勢いを取り戻すために、知名度の高い、実績のあるフランチャイズを夏以降積極的に発売予定ですが、冷え切った市場を盛り上げるのは容易ではありません。

地域別売上高では、日本が36.3%を占めています。

任天堂ハード/ソフト 出荷数

ハード

  • ニンテンドーDS: 6万台(前年同期比▲48万台)
  • ニンテンドー3DS: 140万台(同▲40万台)
  • Wii: 21万台(同▲50万台)
  • Wii U: 16万台

ソフト

  • ニンテンドーDS: 215万本(前年同期比▲635万本)
  • ニンテンドー3DS: 1,101万本(同362万本)
  • Wii: 367万本(同▲480万本)
  • Wii U: 103万本
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