任天堂、2013年3月期第3四半期業績を発表。為替差益で純利益145億円。通期予想も黒字に上方修正。Wii Uは306万台、ソフト1,169万本


 

任天堂は30日、2013年3月期第3四半期(2012年4-12月)業績を発表しました。売上高は5,430億円、営業損失は58億円、経常利益は227億円、四半期純利益は145億円でした。年末に円安となった影響で、為替差益が222億円発生しています。


ニンテンドー3DSは4-12月で1,271万台(うち3DS LLは705万台)を販売。10-12月の販売台数は765万台(うち3DS LLは495万台)でした。

3DSは、3DS LLが発売された7-9月こそ好調な売上を見せましたが、年末商戦を含む10-12月の売上を見ると、北米や欧州その他地域でまだ苦戦が続いています。

4-12月の3DSソフト販売本数は3,956万本でした。主なヒットタイトルとしては、『New スーパーマリオブラザーズ2』が596万本、『とびだせ どうぶつの森』は273万本でした。

国内では2年経たずに累計1,000万台を突破してトップハードの強さを感じさせる3DSですが、海外ではそこまでの勢いはありません。

ハードの販売目標は1,500万台に、ソフトの販売目標も5,000万本にそれぞれ下方修正されました。

海外では今後、2月に『ファイアーエムブレム 覚醒』や『鬼トレ』が北米地域で発売される他、3月には『ルイージマンション2』も登場。2013年度にはこの冬最大のヒットタイトルとなった『とびだせ どうぶつの森』が登場予定となっていますし、10月にはポケモン最新作が全世界同時発売も控えています。

これまで孤軍奮闘していたマリオの肩の荷も少しは下りそうです。

ただ海外では、3期目にして発売タイトル数が減少傾向にあるのが気がかりです。

Wii Uは、ハード306万台、ソフト1,196万本

2012年11月から12月にかけて世界で一斉に発売されたWii Uの販売数は、ハードが306万台、ソフトが1,196万本でした。

ハードの内訳は国内が83万台、北米が132万台、その他が90万台でした。
ソフトの内訳は国内が148万本、北米が640万本、その他が382万本でした。

ソフトの販売実績としては『New スーパーマリオブラザーズ U』が201万本、『Nintendo Land』が233万本を販売したということです。

ただWii Uもハード、ソフト共に販売目標が引き下げられました。Wii Uに関しては元々高すぎるくらいの設定でしたが、ソフトの発売が遅れていることも響き、下方修正。また国内の任天堂タイトルは3月末の『ゲーム&ワリオ』まで予定がありません。

この他、WiiやDSも目標が下方修正されています。

ハード・ソフト販売数量(2012年4-12月)

ニンテンドー3DS

ハード: 1,271万台(前年同期比+128万台)
ソフト: 3,956万本(同+1,152万本)

ニンテンドーDS

ハード: 215万台(同-249万台)
ソフト: 3,024万本(同-2,096万本)

Wii U

ハード: 306万台
ソフト: 1,169万本

Wii

ハード: 353万台(同-543万台)
ソフト: 4,508万本(同-4,398万本)

通期販売目標の修正

ニンテンドー3DS

ハード: 1,500万台(前回予想比-250万台)
ソフト: 5,000万本(同-2,000万本)

ニンテンドーDS

ハード: 230万台(同-20万台)
ソフト: 3,300万本(同-400万本)

Wii U

ハード: 400万台(同-150万台)
ソフト: 1,600万本(同-800万本)

Wii

ハード: 400万台(同-100万台)
ソフト: 5,000万本(同-50万本)

年末商戦が期待ほどではなかったことや、年明け以降の動向を踏まえ、任天堂は再び業績予想を修正しました。新たな予想値は、売上高が6,700億円(△1,400億円)、営業損失が200億円(△400億円)、経常利益が200億円(+100億円)、純利益が140億円(+80億円)となっています。

Wii U ベーシックセット (WUP-S-WAAA) / 任天堂
Wii U ベーシックセット/プレミアムセット
メーカー: 任天堂
発売日: 2012年12月8日
希望小売価格: 26,250円(税込)/31,500円(税込)
保存領域: 8GB/32GB

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