『FIFA』コミュニティはコンソール版だけで4200万人規模、EA の2018年3月期Q3決算


 

米エレクトロニック・アーツ(EA、Electronic Arts Inc.)が30日に2018年3月期の第3四半期決算を発表。パッケージ販売は減少したものの、拡大を続けるデジタル市場の貢献により10-12月期はわずかながら増収の11億6000万ドルとなりました。一方、研究開発費や引当金の形状により、純損益は1億8600万ドルの赤字となっています。

なお、2017年4月からの9ヶ月間では、売上高は前年同期比7.5%増の35億6800万ドル、純利益は8.7%増の4億3600万ドルとなっています。

ハイライト

デジタルネットブッキング(オンライン対応ゲームの繰延売上高を加味した、期間内にデジタル販売された商品、サービスの正味売上高)は前年同期比18%増の33億7500万ドルで過去最大。ネットブッキング全体の67%を占めた。
『Star Wars Battlefront II』は70%近くのプレイヤーがシングルプレイヤーキャンペーンを楽しむ。
『Star Wars Battlefront II』の販売本数は900万本で期待に届かず。当初は1000万〜1200万本を計画していた(前作は1400万本)。

『Battlefield 1』の累計ユニークプレイヤー数が2500万人を突破。
追加コンテンツを配信した『The Sims 4』のプレイヤーベースは前年同期比で35%以上増加。

FIFA

  • 『FIFA』コミュニティは、コンソール単独で4200万プレイヤー規模に拡大。
  • 『FIFA Mobile』はこの四半期で新たに2600万プレイヤーを獲得。
  • 『FIFA Ultimate Team (FUT)』のプレイヤーは前年比で12%成長。

コンソール向けデジタル販売が23%増

デジタル販売が好調だったのはコンソール(家庭用ゲーム機)向け。23%増加して8億3300万ドルでした。モバイルも5%増の1億8300万ドル。一方、PCその他は13%減の2億1400万ドルでした。

カテゴリー別では、追加コンテンツやサブスクリプション、そして「UT」を含むライブサービスが大きく成長。39%増の7億8700万ドルで、デジタル売上全体の64%を占めました。過去12か月間の売上は20億3500万ドルで、このカテゴリーだけで初めて20億ドルを突破しています。

ゲーム本編のダウンロード販売は27%減の2億6000万ドルでした。過去12か月間の売上は2%増の6億8200万ドル。本編ダウンロードは、期間内に発売されたゲームにも大きく影響を受けますが、この2年でやや頭打ち感が出てきました。

プラットフォーム別・地域別売上

第3四半期のプラットフォーム別売上高を見ると、Xbox One / PlayStation 4 に Nintendo Switch を加えたコンソールが8%増の7億8500万ドル。その他コンソール向けは62%減少して2500万ドルで、合計では2%増の8億1000万ドルでした。

PC/ブラウザは5%減の1億8100万ドル、モバイルは12%増の1億6600万ドル、その他は83%減の300万ドルでした。

地域別では北米向けが19%減の4億5200万ドル、その他海外は20%増の7億800万ドルでした。

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