コナミの2016年4-6月期は減収増益、ゲーム関連が復調


 

コナミホールディングスが29日に発表した2016年第1四半期(4-6月期)の決算は、売上高が前年同期比3.5%減の494億1700万円となったものの、営業利益は40.2%増の90億8900万円と増益、純利益も58億1400万円と35.8%増でした。

復調のデジタルエンタテインメントは増収増益に

回復基調にある、家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は251億6200万円(5.6%)、営業利益は86億6100万円(+34.4%)でした。利益率は34.4%に上昇。

『実況パワフルプロ野球』や『ワールドサッカーコレクション』シリーズ、『プロ野球スピリッツA(エース)』をはじめとするモバイルゲームが堅調に推移したことに加えて、アーケードゲームでは『麻雀格闘倶楽部 ZERO』や音楽ゲームを中心とした「e-AMUSEMENT Participation」タイトルが安定稼働。

カードゲームでは劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の公開を記念して関連商品の制作・販売および劇場版の施策協力を実施し、家庭用ゲームでは、4月に「実況パワフルプロ野球2016」、基本無料のオンライン専用タイトル「実況パワフルプロ野球サクセススペシャル」およびユーロ2016オフィシャルゲーム『UEFA EURO 2016 / ウイニングイレブン2016』を発売しました。

その他部門

健康サービス事業は直営施設の退店等により売上高は2.0%減の172億3000万円となった一方で、施設運営の効率化により費用は減少し収益性は改善。営業利益は122.0%増の10億600万円でした。

ゲーミング&システム事業は北米市場を中心に筐体販売等が堅調に推移したものの、円高に振れた為替の影響で売上高は0.8%減の67億7400万円でした。営業利益は16.3%増の7億4000万円でした。

遊技機事業は、「伊勢志摩サミット」開催による影響から、5月の約1ヶ月間にわたって遊技機の入替自粛を全国規模で実施した影響もあって大幅に減収。また新商品の市場投入は主に第3四半期以降であるため、売上も限定的でした。売上高は88.2%減の3億6000万円。営業損失は2億5800万円でした(前年同期は2億3800万円の黒字)。

コナミHD 2016年4-6月期 業績

売上高:494億1700万円(前年同期比▲3.5%)
営業利益:90億8900万円(+40.2%)
経常利益:84億1900万円(+22.7%)
純利益:58億1400万円(+35.8%)

関連キーワード
,

この記事をシェアする