ゲーム業界の次のトレンドとして期待されている「VR(バーチャルリアリティ)」。E3 2016 では PlayStation VR の発売日が決定したり、各社対応ソフトを発表するなど、その熱というか、業界内での盛り上がりを見ることが出来ましたが、ビジネス的にはまだまだということで、EAやテイクツーのように、海外大手であってもしばらくは静観の立場をとるメーカーも少なくありません。

ファミリー向けのゲームを得意としている任天堂も、VR の動向は注視しつつも距離を置いているメーカーの1つ。E3 で取材を受けた任天堂アメリカの Reggie Fils-Aime 社長兼 COO は、VR に対する同社のスタンスを改めて表明しています。

レジー社長は Bloomberg の取材に対し、任天堂がこの分野に参入するためには「メインストリームになる必要がある」と回答。時期尚早であるとの見方を示しました。

一方でレジー社長は「ニンテンドーDS」ではタッチスクリーンを、「Wii」ではWiiリモコンにジャイロコントロールといった技術を家庭用ゲーム市場でいち早く採用し、イノベーションをもたらした事例を紹介。任天堂は必ずしも新しいテクノロジーに消極的ではなく、技術の研究を重ねながら市場の潜在需要も考慮し、価値あるものだと判断すればむしろ積極的に取り入れている点を強調します。

またVR技術についても、1995年に「バーチャルボーイ」を発売するなど、任天堂はこの技術に早くから注目してきたと指摘。その上で、この市場が主流になるにはまだ時間がかかるだろうとの見解を示しました。

任天堂がVRに慎重なのは、「バーチャルボーイ」を経験しているのもあるだろうし、任天堂の主力ゲームとの相性もあるでしょう。家庭用ゲーム機で任天堂IPのVR体験を楽しめるのはまだ先の話かもしれませんが、たとえば、USJのアトラクションに採用される。といったことはより現実的かもしれません。

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