コナミHDの2015年4-12月期、『MGS V』の累計600万本突破やモバイル好調でゲーム分野が改善


 

コナミホールディングスが発表した2016年第3四半期の連結業績(2015年4-12月期)は、売上高が前年比15%増の1792億5100万円、営業利益が62.3%増の174億2300万円、税引前利益が33.6%増の171億4200万円、純利益は19.1%減の62億6200万円でした。

MGS Vが出荷600万本を超えるヒットに

家庭用ゲームを含むデジタルエンタテインメント事業の売上高は933億9200万円(前年同期比+37.5%)、営業利益は254億5900万円(+138.7%)で利益率は27.3%に向上しました。昨年度はこの時期売上高700億円割れ、営業利益100億円割れまで落ち込んだデジタルエンタテインメント事業ですが、『MGS V』のヒットなどにより以前の規模まで持ち直しています。

注力しているモバイル分野では『実況パワフルプロ野球』や『プロ野球スピリッツA(エース)』が好調に推移したほか、『ワールドサッカーコレクション』『クローズ×WORST』『プロ野球ドリームナイン』といったシリーズタイトル、海外市場向けの『「Star Wars: Force Collection(スター・ウォーズ フォース コレクション)』『ウイニングイレブン クラブマネージャー(PES CLUB MANAGER)』も安定した運営を継続できているとのこと。

家庭用ゲーム分野では、『ウイニングイレブン2016』を日本市場でも10月に投入。また『メタルギア』シリーズ最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』が累計600万本出荷を突破するヒットを記録しています。

その他、アーケードゲームでは『e-AMUSEMENT Participation』タイトルなどが安定稼動したほか、音楽ゲーム最新作『MÚSECA(ミュゼカ)』を12月に発売。カードゲームでは『遊戯王トレーディングカードゲーム』を引き続きグローバルに展開。中でも国内市場は好調に推移しているとのこと。

コナミHD 2015年Q3 連結業績

売上高:1792億5100万円(前年同期比+15.0%)
営業利益:174億2300万円(+62.3%)
税引前利益:171億4200万円(+33.6%)
純利益:62億6200万円(▲19.1%)

セグメント別 売上高・損益

デジタルエンタテインメント:933億9200万円(+37.5%)/254億5900万円(+138.7%)
健康サービス:536億300万円(▲2.8%)/28億2400万円(+108.0%)
ゲーミング&システム:243億5700万円(+4.8%)/35億8700万円(▲12.3%)
遊技機:82億1900万円(▲18.3%) / ▲6億7900万円(前年同期は4000万円の損失)

ゲームが好調で通期業績予想を上方修正

『実況パワフルプロ野球』及び『ワールドサッカーコレクション』シリーズを始めとするモバイルゲームや、「メタルギア」シリーズの最新作「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」等の家庭用ゲームが好調に推移したこと等を理由に、通期業績予想を売上高2430億円(前回発表予想比+150億円)、営業利益240億円(+70億円)、税引前利益235億円(+75億円)に上方修正しています。純利益に関しては、遊技機事業の減損損失等や繰延税金資産の取崩し等の影響があり、95億円のまま据え置いています。

関連キーワード
,

この記事をシェアする