バンダイナムコHD、アジア地域の組織再編とそれに伴う子会社を設立


 

バンダイナムコホールディングスは20日、アジア地域における組織再編とそれに伴う子会社の設立を決定したと発表しました。

バンダイナムコグループでは、2015年4月より開始した3ヵ年の中期計画の重点戦略の1つとして「グローバル市場での成長」を掲げており、バンナム商品・サービスを展開するIPのファンが多く、成長余地のあるアジア地域での事業拡大を推進しています。

アジア地域では現在、BANDAI NAMCO ASIA CO., LTD.(BNA)が、トイホビー事業会社と持株会社、2つの機能を持つ事業持株会社として、アジア地域を統括。これを事業会社機能と持株会社機能を明確に分離して、グループ内連携の促進と、アジア地域における事業拡大を推し進めていくため、組織再編を決定したとのこと。

バンナムは現BNAの子会社として2016年3月1日付で「BANDAI NAMCO ASIA CO., LTD.(新BNA)」を設立し、現BNAから新BNAにトイホビー事業を移管。あわせてアジア地域における純粋持株会社となる現BNAの名称を「BANDAI NAMCO Holdings ASIA CO., LTD.」に変更します。持株会社の代表取締役社長は五十嵐正治氏。

新BNAはアジア地域における玩具などの製造販売、および輸出入を担当。持株会社BNHAはアジア地域におけるトイホビー事業やネットワークエンターテインメント事業などの事業会社の支援機能(経営企画、管理業務、内部統制など)、アジア地域における事業間連携の支援、ファイナンス機能を有します。

なお、今回の件による2016年3月期連結業績への影響はないとのこと。

アジア地域は成長市場

近年急成長し存在感を増しているアジア市場は、多数の人気キャラクターを保有するバンダイナムコにとっても重要度を増しています。2007年3月期に128億円だった売上高は、2015年3月期には274億円にまで成長。今期は4-9月期で203億円の実績で、2016年3月期通期売上高は370億円を見込んでいます。欧州・北米市場が伸び悩む中、アジア地域は今後も成長が期待されています。

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