イーストプレスから出版されているまんがで読破シリーズ。名作・傑作と呼ばれる近代文学を、作品の真髄を捉え、読みやすいように徹底的に漫画化。

こういう漫画はとっかかりとしては非常に良いものだと思う。読破というのは少し言いすぎにしても、名作と呼ばれる作品を知らずに過ごしていくよりかは、概要だけでも読むことによって流れが分かるし、そこで興味が持てれば原作に入っていけばいい。

まず読んだのは福沢諭吉の「学問のすすめ」、ドストエフスキーの「罪と罰」、太宰治の「人間失格」。この3冊です。

学問のすすめ (まんがで読破) 「学問のすすめ」は、大半が諭吉の書を書くに至るまでの成長が描いてあり、後半にちょろっと本編。原作もそうなのか?初志貫徹というか、信念を曲げずに突き進む諭吉は格好いい。これは読まずにはいられない。
罪と罰 (まんがで読破) 続いて読んだ「罪と罰」。
『天才は、”正義”のためなら何をやっても許される』という、ジャイアニズムに取り憑かれた主人公が犯してしまう犯罪と、しかしながら人間として持っている良心の呵責で揺れ揺れ。葛藤。
精神的に追い詰められた主人公ラスコリニコフが見た奇妙な夢は、現代的にアメリカに対する風刺として描かれています。

うん、すげー面白い。上下巻あるあの量をこれ1冊で網羅できているわけではないんだろうけど、いい終わり方。愛は世界を救うよ。漫画でここまでなら原作ではどんだけ圧倒されるんだろう。

というわけで、本棚の肥やしとなっていた未読の原作本を読み進めていこうと思う。あまり活字慣れしていない自分としては、あの文字量を目の当たりにした段階で臆してしまったのでした。

人間失格 (まんがで読破) そして人間失格。

断り切れない性格が災いして、親の言うがままな状況。恐怖から逃れるために酒、女、薬に溺れていく男。昔はこんなに性に対してオープンだったのかな。男性が強かった時代だから?正直、羨まs・・・いやいやいや。そんなことは無いです。読んだ3冊の中では最も”漫画”化というものに成功していると思う。自分と他人との価値観のずれによって人が分からない、理解できない。そういう人は顔無しで。心が通じる人は顔有りで描かれている。顔無しは怖い。恐怖。そしてそんな人ばっかりなんだ主人公にとっては。

これもまた原作を読んでみたくなる内容。玉川上水が近いのも何かの縁だろうか。関係ないか。

これからも奇数月に数冊発行されていくそうです。

そのまえに既刊を読まなくちゃだ。

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