今や宮崎県知事として活躍し、「どげんかせんといかん」で流行語大賞も獲得した東国原英夫さんの自叙伝的体験記『芸人学生』を加筆修正し、エピローグを加えた著書。98年に起きた不祥事から知事になって数ヶ月までが書いてある。

たけし軍団の中ではビートたけしの右腕的存在ではあったけど、それほど注目しては居なかったし、風雲たけし城でいつも隣に居たのに、いつのまにかガダルカナル・タカにポジション奪われたなーくらいにしか印象は無かった。

が、マスコミに弄ばれたかのような事件から氏の人生は一変していく。結果的には方向転換して良かったと言えるかもしれないが、今までの自分の価値観を全否定されるという事で相当悩んだだろうし苦しんだだろうと思う。

元々の素養があったのだろうが、大学に再度進学し、勉強を続けると同時に芸能活動も少しずつ再開し、ランニングも続け、価値観の変革にも取り組んだ。このタフさは自分も見習いたい。

価値観の変革を続けていくことは難しい。習慣化したとしても、いったん止めてしまえばそれが今度は習慣になっていってしまうからだ。

僕がただ政治家になりたいという夢だけで立候補するなら、大学で何年も勉強する必要は無かった。はじめから政治の世界にどっぷり漬かり、別の方法をとれば良かったのだ。しかしそのやり方で、いま知事になっているかどうか。旧態依然とした政治に飽き飽きしている県民には支持されない。多分落選していただろう。

知事になってからもメディアに注目され続け、つまらないことで騒ぎ立てられることも少なくないが、初心忘れるべからずという言葉通り、広い視野と学ぶ姿勢を持ち続けていられれば、地方の力、新しい公務員像というものが、隣県にも少しずつ伝播していくんじゃないかなと感じた1冊でした。

学ぶ姿勢、モチベーションにも改めて気づかされた。”ライバル”に近づけるように自分も努力し続けよう。

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