だれかのことを強く思ってみたかった     集英社文庫

 初めて読んだ角田光代作品。
何からどこから知ったんだろう?ということは覚えてはいないけど、いつからかウィッシュリストに入っていて、タイトルからして気になっていた作品。で、やっと読んだわけです。

 写真家佐内正史さんの撮った東京の風景と、角田さんの短編小説とのコラボという形の本。
 二人が切り取った東京の何気ない”記憶”。それらが1つの作品となって織り成す絶妙なバランスが心地よいです。写真と文章が相互補完しあっていて。補完というよりは相乗効果ですか。

 「この世界はどのくらいの強度でなりたっているんだろう?私たちはどのくらいの強度でそこに立っているんだろう?」(『ファインダー』)

 繊細で優しくて、挿絵的に挿入されている写真たちが角田さんの世界を広げてくれている。


この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で