続・実況席のサッカー論 (単行本) 続・実況席のサッカー論
山本浩、倉敷保雄 (著)
出版社: 出版芸術社 (2009/08)

山本浩、倉敷保雄というサッカー実況の2大カリスマアナウンサーの対談本、まさかのPart 2が発売されていました。嬉しい。

今回は前作ほど実況論は出てきません(ハーフタイムとして、2人の下積み時代の話は出てくるけども)。その分、旬の話題について実況アナウンサーならではの視点でアツく語っています。

目次:
日本代表とワールドカップ
・オシムの功績
・日本サッカー協会の成熟
・オシムの外交手腕と勝算 ほか
Jリーグと日本のスポーツ文化
・審判のレベルと試合のレベル
・審判の言い分、選手の言い分
・いいレフェリーをもっと誉めよう ほか)
南アフリカとワールドカップ
・治安は大丈夫なの?
・地元のための大会?
・芝と天候 ほか
ハーフタイム
・それぞれの下積み時代
・街角のサッカー論

現在の日本サッカー界を取り巻く環境であったり構造的なものに関して、例えば審判の問題であったり育成問題。そして、JやサポーターからNOを突きつけられながらも、会長は未だに諦めていない秋春制への移行について。さらには、ワールドカップや日本代表に関する話も出てきます。前作も面白かったけど、今回も違った感じで面白いですね。サッカー愛が伝わってきます。

特に山本さんは、前回もだけど色々な面から幅広くよく見えてるなーと今回も思った。現場に足を運んでいるので肌で感じることも多いんだろう。経験から来ることももちろんたくさんあるだろうけれど、細かい部分まで注意深く捉えて居ますね。倉敷さんを持ってしても同列になりえないほど、圧倒的に抜きん出ている。GOD。

山本さんは多くを見てきているだけに、最近のJに関しては非常に大きな憂いを感じているような気がする。

審判問題については、「なぜ、そのジャッジをせざるを得なかったのかを考える」「もっと褒める。審判にもスポットを当ててみる」なんていう話が出て来たり、サポーターについては、「ファッション的に取り入れて、なぜその行為をするのかを分かっていないんじゃないか」なんて現在のちょっと増長しつつあるサポに対してぴしゃりと言及していたり、色々考えさせられますね。

成長が一段落した国内のサッカーを、より普及させていくためにはどうしたらいいのか。単に欧州の真似を抜けて、日本らしいサッカースタイルの確立いうものが急務なのかもしれませんね。イレブンミリオンという理想を掲げて傍観するだけでは、観客はついてきませんし、クラブも疲弊していきます。関係者の本やインタビューを読む限りでは、熱は冷めていないと思うんだけどなあ。

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