スティーブ・ジョブズの流儀 (ハードカバー) スティーブ・ジョブズの流儀
リーアンダー ケイニー (著), 三木 俊哉 (翻訳)
出版社: ランダムハウス講談社

強烈な個性と哲学、それを愚直なまでに貫く信念を持ったアップルのスティーブ・ジョブズの素顔。

「私は毎朝鏡を見て、自分にこう問いかけてきた。『もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?』。それに対する答えがノーの日が何日も続いたら、そろそろ何かを変える必要がある」(2005年、スタンフォード大学の卒業式にて)

そんな言葉が自然に出てくるやたら格好いい経営者で、そしてジョブズの飽くなき情熱を見て元気になる1冊。

序章
第1章 フォーカス――「ノー」が救ったアップル
第2章 独裁――アップルのワンマン・フォーカスグループ
第3章 完全主義――プロダクトデザイン、卓越性の追求
第4章 エリート主義――Aプレーヤー以外の能なしは去れ
第5章 情熱――宇宙をへこませる
第6章 発明欲――イノベーションはどこからもたらされるのか
第7章 ケーススタディ――iPod誕生の経緯
第8章 トータルコントロール――一から十まで

読むまでは、アップル製品といえばiPodと、それと連係するPCのiTunesくらいしか使ってなくて、アップル商品といえばシンプルで洗練されているくらいの印象。

だったのですが、読み終えた後はiPhoneを購入してすっかり魅せられてしまっているし、次のマシンはMacだなとやたら惚れてしまっていたのだった。

独裁的で徹底したエリート主義であり、あるいは気に入ったプロダクト以外はクズとしながら、製品開発においては顧客中心主義を徹底できる両極端な才能を持つジョブズ。そして、アップルが提案するデジタルデバイスを通して「世界をよりよい場所にしたい」という強いパッションが彼を前へ前へと動かしてる。

デザインについて聞かれて、「デザインとは形式ではなく機能である」と書かれているのが印象的。勿論見た目も重要だし、アップル製品もそうだけど、それにしても機能から入って、それを活かすためのデザインがしっかりとなされているんだなあというのがピクセル単位にまで拘るOS作りからも分かる。

そりゃ時に失敗する事業もあるけれど、考え方が柔軟になった最近のアップルは打率がすこぶる高い。そういえば以前買ったiPod(何世代のものかは失念)は、USBが付いて無くてWIN機に接続するのに別途ケーブルが必要で苦労したんだけど、最近のモデルはそんなこと全く無いんですよね。ケーブル1本で同期も充電も出来るし、電源と接続するためのアダプターもついてきた。なんて親切になってしまったの。無駄を省き、得意分野にフォーカスする事で新たな道を切り開いたアップルの次の1手が非常に気になる所。

各章の終わりにはまとめがあって、一応ジョブズに倣っての仕事術みたいになっています。彼を摸倣していくのはとても大変そうだけど。

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