4004312256ルポ 貧困大国アメリカ II
堤 未果 (著)
出版社: 岩波書店

とても他人事には見えないアメリカ貧困層の現実を描いたルポ『ルポ 貧困大国アメリカ』の第2弾。著者は前作と同じくジャーナリストの堤未果さん。

今回もゾッとするようなアメリカのいきすぎた市場原理主義の闇を、当事者のインタビューを交えながら描いている。囚人までビジネスにされてるなんてなあ。

目次
第1章 公教育が借金地獄に変わる
(爆発した教師と学生たち/猛スピードで大学費用が膨れ上がる ほか)
第2章 崩壊する社会保障が高齢者と若者を襲う
(父親と息子が同時に転落する/企業年金の拡大 ほか)
第3章 医療改革vs.医産複合体
(魔法の医療王国/オバマ・ケアへの期待 ほか)
第4章 刑務所という名の巨大労働市場
(借金づけの囚人たち/グローバル市場の一つとして花開く刑務所ビジネス ほか)

奨学金が充実していたと思っていたけれど、どうやらそうでもないようで。金利がべらぼうに高い。元本がろくに減らないような金利でありながら、大学へ行かなければ貧困層へと落ちるのは間違いないので中流以下の層は借りるしかない。金銭的に厳しく不履行リスクがあっても大学に行かなければ落ちてしまうから、行かざるをえない。

そして社会に出たら出たで、公的医療保険が在るわけではないから市民の医療負担は増すばかり。富裕層にだけ都合のいい社会になってしまっているんだとか。でも、ついにオバマ政権によって国民皆保険制度導入されることが決まりましたね。歴史的な一歩。

日本の学生も奨学金の返済が滞るケースがあるけれど、読んでいると闇金かってな金利でアメリカはそれよりも深刻なように見えた。日本の新卒至上主義も一度レールを外れた人には酷いもんだけど、アメリカはアメリカで大変なようだ。学歴社会が日本よりも強いからね。

ただアメリカはなんだかんだとダメだと思っていても、今回の国民皆保険のように何故だか希望があるんだけど(錯覚?)、日本はというと現政権は額のちっさい事業仕分けで仕事アピールして政府ごっこをしているようで国民目線には見えないしどうなんだろう。政治に期待すんな。個人がそれぞれ自立して頑張れ。ってことなのかもしれないけれどもね。日本の先を言ってるアメリカの現状を読んで、個人が変化していかなくてはね。

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