ワールドインク なぜなら、ビジネスは政府よりも強いから [DIPシリーズ ワールドインク なぜなら、ビジネスは政府よりも強いから
ブルース ピアスキー (著), 東方 雅美 (翻訳)

今更ですが、年末年始に読んだ本、その1。
資本主義の次の形……これからの企業はどうあるべきなのか、企業に何がより求められてくるのかが書かれていて興味深い。そして、私たち消費者の意識変化を促しているようにも。

ビジネスは政府の力を越えた。全く新しい時代が始まる。
ようこそ、ワールドインクへ!

目次
第1部 静かなる革命
第1章 ワールドインクの時代――企業の役割が変化する
第2章 Sフロンティアをめざせ――「社会対応」とは何か
第3章 社会対応型資本主義――経済は根本から進化する
第2部 変革の視点
第4章 トヨタに学ぶ――「持続可能な成長」への戦略
第5章 隠れた企業価値を探せ――屋敷の構造を解き明かす
第6章 信頼できるリーダーを育てる――10のレッスン
第3部 ピープルインク 資本主義の未来
第7章 ヒューレット・パッカードの世界観――すべては「あなた」次第だ
第8章 お金は自分では動かない――投資家が変わる、市場が変わる
第9章 われわれの新たな責任――価値の変化にどう向き合うか
エピローグ

今や企業は国家よりも大きな影響力を持っていて、いかにその企業達によって、世界は動かされているのかがわかります。わかっている人達には既知のことなのかもしれないけれど。そして、「価格」「技術品質」に加えて「社会対応」がこれからは必須だということ。

  • 世界中の国と企業を経済規模で比較すると、TOP100のうち企業が51を占める。
  • TOP300の大企業が人類の総資産の25%を所有し、全世界の貿易の40%以上がこの中で行われる。

この上位が儲け最優先で動けば、世界に与える影響は計り知れないだろう事は、素人の自分でもわかる。そしてその企業を動かす力があるのは、労働力であり、消費者であり、個人投資家でもある我々。

ただ、模範として書かれているトヨタですら、現状のように景気が停滞した途端に、あっさりと労働力(=コストして)を切っていく。業界のトップが堪えられなければ、下は追従するしかなくて、そうせざるを得ない企業が多い中で、どれだけの企業がそういった「社会対応」を真摯に捉え、遂行していけるのかはわからないけれど、多くの企業が取り組んでいけば、より良い環境と製品が生まれ、よい未来、社会を築いていけるのは間違いないんだろう。

社会対応意識が強い製品が必ずしも売れるわけではないだろうけど、企業全体に意識が浸透していけば、自然とよい製品で溢れるはず。だろうけど、企業はどうしても目先の利益を求めてしまいがちだし、消費者は価格を優先してしまう。良いモノを見極め、選択する目を養っていかなくてはなあ。試されてる試されてる。

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